アジマリンの効能・作用・副作用

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アジマリンについての基本情報

アジマリンの効能・作用……効能は『発作性心房細動や発作性頻脈の予防・期外収縮(上室性および心室性)・新鮮心房細動』です。心臓の刺激伝導路に作用する抗不整脈薬で、心筋の異常な収縮(興奮)を促進する電気情報の流れを抑制して、不整脈の症状を改善します。不整脈とは脈拍が多過ぎたり、少なくなり過ぎたりする循環器系の疾患ですが、めまいや動悸などの症状で生活に支障がなければ薬物治療はほとんど行われません。アジマリンは日本やフランス、イタリアで使われている古い薬ですが、アメリカやイギリスでは使われていません。副作用の問題や体質との相性もあるので、アジマリンを飲んでいる人は定期的な心電図検査・血液検査が必要となります。

アジマリンの商品名……アジマリン(イセイ・陽進堂・同仁医薬・辰巳化学)

アジマリンの平均的な用法・用量……1回50~150mgを3回(1回、1~3錠)

アジマリンの副作用……肝機能障害・吐き気・嘔吐・頭痛・めまい・下痢・食欲不振・動悸・発熱など。

アジマリンの重大な副作用(発症頻度は低い)……無顆粒球症。無顆粒球症(顆粒球減少症)とは、血液中の白血球の一種である『好中球』が極端に減少してしまい、体内に侵入してくる細菌・ウイルスに対する抵抗力が低下してしまう疾患である。本剤以外にも抗がん剤や抗てんかん薬、抗生物質などの薬剤によって『薬剤性の無顆粒球症』の副作用が出ることがある。アジマリンの服用量が多いケースでは、けいれん・意識障害・ショック状態なども起こり得る。

アジマリンの注意・禁忌……注意を要する人は、各種の心臓疾患を持っている人、心筋梗塞・心筋症・心不全など。肝機能や腎臓の障害を持っている人。処方してはいけない禁忌は、循環器系の刺激伝導障害のある人、アジマリンで過敏症の既往がある人。

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