イコサペント酸エチルの効能・作用・副作用

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イコサペント酸エチルについての基本情報

イコサペント酸エチルの効能・作用……効能は『血栓の予防・閉塞性動脈硬化症・高脂血症』です。イコサペント酸エチルにはイワシ・サバ・サンマなど青魚に含まれる不飽和脂肪酸『EPA(イコサペント酸)』と同じ成分が含有されていますが、このEPAには心疾患(心筋梗塞・動脈硬化など)を予防する効果が認められています。血小板の凝集・粘着の働きを抑制することで、血液が血管内で固まりにくく、動脈硬化や心疾患のリスクファクターとなる『血栓』の発生を予防することができます。

閉塞性動脈硬化症が起こると、血行障害が発生するので手足の痛み・冷感・しびれ・皮膚潰瘍などの症状がでてきますが、これらの症状の改善にも役立ちます。イコサペント酸エチルには、血中のコレステロールやトリグリセリドといった中性脂肪を減らす効果もあり、高脂血症を予防・改善するためにも使われます。血栓の発生や高脂血症を予防することで、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを低下させることができます。副作用は少ないですが、飲んでからすぐに効果が出るような即効性を期待することはできません。

イコサペント酸エチルの商品名……アテロパン(あすか製薬),アンサチュール(日医工),エナゼック(マルコ・日医工),エパキャップソフト(キョーリンリメディオ),エパデール(持田・大日本住友),エパデールS(持田),エパフィール(扶桑薬品),エパラ(日本臓器),エパロース(共和薬品),エパンド(メディサ新薬・沢井),エメラドール(協和発酵),クレスエパ(マイラン製薬),シスレコン(東和薬品),ソルミラン(帝人),ナサチーム(ニプロジェネファ・東菱薬品),ノンソル(日健),ペオナール(塩野義),メタパス(模範薬品),メルブラール(大正薬品),ヤトリップ(陽進堂)。

平均的な用法・用量……1回600mgを3回服用。薬剤の吸収を良くするために、食後に本剤を飲むようにしてください。すぐに効果が出る薬ではないので、維持療法の観点から長く飲み続けることもあります。メタボリックシンドロームや生活習慣病を改善するためには、薬物療法だけでは不十分ですので食事療法・運動療法も必要に応じて組み合わせていきます。

副作用……過敏症(発疹),胃部不快感,吐き気,下痢,貧血など。

重大な副作用(発症頻度は低い)……特に無し。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、抗凝血剤のワーファリンやアスピリン、インドメタシン、塩酸チクロピジンなど血小板の凝集を阻害する薬を服用している人。女性で月経期間にある人。出血傾向がある人。

『処方してはいけない禁忌』は、消化性潰瘍・尿路出血・毛細血管脆弱症・血友病(遺伝疾患)など『出血性の疾患』を発症している人。

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