一硝酸イソソルビドの効能・作用・副作用

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一硝酸イソソルビドについての基本情報

一硝酸イソソルビドの効能・作用……効能は『狭心症』です。狭心症というのは、心臓に十分な血液(酸素)が送り込まれないことによる虚血性疾患で、心筋に酸素を供給する冠動脈が狭窄・閉塞することで『胸痛・胸部圧迫感』などの症状が起こってきます。一硝酸イソソルビドは心臓の冠動脈を拡張することで、心筋への血液供給量を増やす狭心症治療薬です。末梢の毛細血管も同時に拡張して血液循環を良くしますので、心臓への全体的な負担も和らぎます。肝臓での薬物代謝に時間がかかるので、一硝酸イソソルビドの持続時間は長くなります。

一硝酸イソソルビドの商品名……アイスラール(大洋薬品)、アイトロール(アステラス,トーアエイヨー)、アイロクール(沢井,メディサ新薬)、イソニトール(東和薬品)、イソモニット(サンド)、ソプレロール(日新製薬,日本化薬)、タイシロール(大正薬品)、バンリール(陽進堂)

平均的な用法・用量……1回20mgを2回。症状の回復度合いに応じて、医師の判断により40mgまで増量することがある。

副作用……黄疸、頭痛、めまい、肺機能障害、低血圧、発疹、ふらつきなど。

重大な副作用(発症頻度は低い)……特に無し。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、低血圧の人、心筋梗塞にまで症状が悪化している人、原発性肺高血圧症、肥大型心筋症、妊婦など。

『処方してはいけない禁忌』は、重い低血圧の人、閉塞隅角緑内障、脳出血、頭部外傷、硝酸や亜硝酸エステル系の薬剤で過敏症を起こした既往がある人、重度の貧血症状、勃起不全治療薬のバイアグラやレビトラを服用している人など。クエン酸シルデナフィル(バイアグラ)や塩酸バルデナフィル(レビトラ)と一緒に一硝酸イソソルビドを服用すると、急激な血圧低下が起こる可能性があるので危険です。

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