イノシトールヘキサニコチネートの効能・作用・副作用

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イノシトールヘキサニコチネートについての基本情報

イノシトールヘキサニコチネートの効能・作用……効能は『末梢循環障害』です。本剤の適応症となる末梢循環障害には、『レイノー病(レイノー症候群)・ビュルガー病・閉塞性動脈硬化症・凍傷(凍瘡)』などがあります。レイノー病(レイノー症候群)というのは、寒気や情動変化に反応して『指・つま先の細動脈』が急速に収縮する疾患で、手足の指の色が青白く変色したり『しびれ・痛み・かゆみ』のような症状が出ることがあります。温度を高くすると元の健康な状態に戻りますが、他の皮膚疾患などと合併すると慢性疾患として長期化することもあります。

イノシトールヘキサニコチネートは末梢血管を拡張することによって、末梢循環障害を改善する薬ですが、作用はマイルドな効き方であり、ある程度長い期間服用することによって効果が実感されてきます。『ニコチン酸』によって末梢血管を拡張して血栓やレイノーを防ぎ、『イノシトール』によって動脈硬化を防ぐ効果が出てきます。レイノー症状がでている時には、末梢血管を縮小させる作用のある『喫煙(ニコチンの摂取)』は控えるようにしてください。

イノシトールヘキサニコチネートの商品名……ニコキサチン(扶桑薬品)

平均的な用法・用量……400mg~1800mgを2~3回服用。

副作用……吐き気・胸焼け、腹痛・下痢、食欲不振、頭痛、眠気、過敏症(発疹・かゆみ)、熱感、発汗、不快感、顔面紅潮など。

重大な副作用(発症頻度は低い)……特に無し。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、特に無し。

『処方してはいけない禁忌』は、本剤で過敏症を起こしたことがある人、妊婦など。

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