塩酸イソクスプリンの効能・作用・副作用

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塩酸イソクスプリンについての基本情報

塩酸イソクスプリンの効能・作用……効能は『末梢循環障害・頭部外傷の後遺症・早産など子宮収縮の抑制・月経困難症』です。末梢循環障害とは、レイノー病やビュルガー病、血栓性静脈炎、閉塞性動脈硬化症、凍傷、糖尿病の合併症(血管損傷)などのことを指しています。

塩酸イソクスプリンは、末梢血管の毛細血管を拡張したり血液の粘度を低下させたりすることで、血流停滞の末梢循環障害を改善するお薬です。子宮の運動や痙攣を抑制する作用があるので、『流産・早産(切迫流)』を防ぐために緊急対処的に処方されたり、重たい生理痛の治療にも使用されることがあります。

子宮や血管を収縮させる筋肉は平滑筋であり、この平滑筋にある交感神経のβ受容体を刺激することで筋肉の収縮が抑えられるので、塩酸イソクスプリンは『β受容体刺激薬』に分類されています。

塩酸イソクスプリンの商品名……ズファジラン(第一三共)

平均的な用法・用量……1回10~20mgを3~4回に分けて服用。

副作用……めまい、ふらつき、吐き気、頭痛、頭重、眠気・だるさ、発汗、食欲不振など。薬の相互作用(飲み合わせ)に注意が必要な薬です。喘息の薬(β刺激薬)と併用すると動悸・頭痛などの副作用がでることもあり、高血圧治療薬のβ遮断薬と併用すると余り効き目がでなくなってしまう恐れがあります。

重大な副作用(発症頻度は低い)……特になし。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、動悸、低血圧、脳出血の既往がある人。妊婦、出産直後の女性など。統計的な安全性が確立されていない理由から、妊娠12週未満の女性には原則として処方しないようになっていますが、医師の判断や妊婦の状態によっては処方されることもあります。

『処方してはいけない禁忌』は、本剤で過敏症を起こしたことがある人。

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