塩酸イミダプリルの効能・作用・副作用

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塩酸イミダプリルについての基本情報

塩酸イミダプリルの効能・作用……効能は『高血圧症・腎実質性高血圧症』です。

塩酸イミダプリルは、『アンジオテンシン』という血圧を上昇させる酵素を阻害することで血圧を下げる薬です。血管を拡張する作用に持続性があるので、効果的に血圧を下げることのできる降圧剤です。心臓疾患や脳卒中、腎臓疾患を予防するために用いられることもあり、長期臨床試験によって予後の改善効果が確認されているエビデンス・ベースドな薬です。

塩酸イミダプリルは心不全・糖尿病の人にも処方することが可能な『ACE阻害薬』に分類されている薬で、近年は高血圧症に対する第一選択薬として用いられることが多くなっています。薬の効果性と安全性のバランスが取れているという長所がありますが、血管拡張作用が強いので『血管浮腫』の既往がある患者には使用することができません。血糖、尿酸、脂質などの数値には影響しないので、他の持病を持っている患者にも比較的使いやすい薬だとされています。

塩酸イミダプリルの商品名……タナトリル(田辺三菱)

平均的な用法・用量……1回5~10mgを1回。

副作用……咳、低血圧、めまい、ふらつき、咽頭部違和感、過敏症(発疹)など。めまいやふらつきの副作用があるので、運転や危険な機械の作業はしないようにして下さい。

重大な副作用(発症頻度は低い)……急性腎不全、血管浮腫、紅皮症、再生不良性貧血、血小板減少症、天疱瘡様皮膚病変、皮膚粘膜眼症候群、膵炎。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、腎機能障害、脳血管障害、両側性腎動脈狭窄がある人。アリスキレン(ラジレス)を飲んでいる人。双極性障害の治療薬リーマス(炭酸リチウム)を飲んでいる人。『薬剤・食品との飲み合わせ』に注意が必要なので、医師・薬剤師からの指示を守るようにしてください。

『処方してはいけない禁忌』は、本剤で過敏症を起こしたことがある人。他のACE阻害剤(アンジオテンシン変換酵素阻害剤)で血管浮腫を起こしたことがある人。妊婦。

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