塩化カルプロニウムの効能・作用・副作用

スポンサーリンク

塩化カルプロニウムについての基本情報

塩化カルプロニウムの効能・作用……効能は『慢性胃炎・弛緩性便秘症などの消化管機能改善,脱毛防止・発毛促進,乾性脂漏,尋常性白斑』です。

胃腸の働きは交感神経によって抑制され副交感神経によって促進されていますが、この塩化カルプロニウムという薬は、副交感神経を刺激することで胃腸の働きを改善しようとするものです。治りの悪い慢性胃炎や弛緩性便秘に対して処方される事が多く、自律神経系のバランスを調整することで消化性疾患を改善しようとします。

消化器疾患に対する処方ではなくて、円形脱毛症や悪性脱毛症、びまん性脱毛症、ヒ糠性脱毛症、壮年性脱毛症などの各種の脱毛症に対して処方されることもあります。塩化カルプロニウムには、皮膚の血管を拡張して毛嚢(毛穴)を刺激して、発毛を促進するという作用もあるからですが、現在は、男性ホルモン(テストステロン)の過剰分泌で髪の毛が抜けてしまう『AGA(男性型脱毛症)』に対する発毛剤としては、『プロペシア(フィナステリド錠)』が用いられています。乾性脂漏や尋常性白斑といった皮膚疾患に対して処方される事もあります。

塩化カルプロニウムの商品名……アロビックス(長生堂・佐藤製薬)、カルプラニン(松浦薬業)、フロジン(第一三共)

平均的な用法・用量……内服薬は20~60mgを2~3回に分けて服用。脱毛症・乾性脂漏に対しては、2~3回患部に塗布したり、塗布後にマッサージしたりする。尋常性白斑は、3~4回塗布。

副作用……内服薬は、発汗、下痢、腹痛、吐き気、嘔吐、胸焼け、流涎、胸部圧迫感など。外用剤は、患部の発汗、刺激感、熱感が生じたり、過敏症が起こることがある。外用剤を塗布して大量発汗が起こったり、悪寒・戦慄・嘔吐などの激しい副作用が起こった場合にはただちに使用を中止して患部を水で洗い流し、医師の指示に従って次の処置を行ってください。

重大な副作用(発症頻度は低い)……特に無し。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、本剤で過敏症を起こしたことがある人。

『処方してはいけない禁忌』は、気管支喘息、消化性潰瘍、甲状腺機能亢進症、てんかん、パーキンソン病、重い心疾患の既往がある人、妊婦など。

スポンサーリンク
Copyright(C) 2009- Es Discovery All Rights Reserved