イベルメクチンの効能・作用・副作用

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イベルメクチンについての基本情報

イベルメクチンの効能・作用……効能は『腸管糞線虫症(ちょうかんふんせんちゅうしょう)・疥癬(かいせん)』です。糞線虫(ふんせんちゅう)は、熱帯・亜熱帯地方にかけて棲息する寄生虫の一種であり、日本国内では沖縄県・鹿児島県・沖縄県の島嶼部(奄美大島)などに分布しています。糞線虫の感染経路は皮膚・経口感染であり、小腸にまで進出して寄生することで、消化器症状を引き起こします。『腸管糞線虫症』を発症すると、『腹痛・便秘・下痢』などの消化器症状が起こりますが、イベルメクチンは線虫のGABAを利用した神経伝達を阻害することで駆除します。

『疥癬』というのは、ヒゼンダニというダニが皮膚に寄生して発症する強いかゆみを伴う皮膚感染症です。日本ではこの疥癬の治療薬としてイベルメクチンが処方されることが多くなっていますが、2回にわたる服用によって疥癬の症状を改善することができます。副作用が少なく安全性の高い薬であり、いったん服用して感染症が治癒するとその効果が持続しやすいという特長も持っています。

イベルメクチンの商品名……ストロメクトール(万有)

平均的な用法・用量……2週間の間隔を開けて、2回服用する。『用量』は体重によって変わってくるので、医師の指示に従って服用してください。症状の改善度合いによっては1回しか服用しないこともある。イベルメクチンは脂溶性があるので『食後』には飲まないようにしてください。牛乳など乳製品とも一緒に飲んではいけません。『空腹時』に飲むお薬です。

3mgの錠剤を、体重によってそれぞれ以下の錠数で服用します。『15~24kgの人=1錠、25~35kgの人=2錠、36~50kgの人=3錠、51~65kg=4錠、66~79kg=5錠、80kg以上=200mg/1kgで計算』という用量になります。

副作用……下痢、便秘、腹痛、めまい、貧血、蕁麻疹など。

重大な副作用(発症頻度は低い)……肝機能障害、重い皮膚症状など。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、妊婦、小児、高齢者。

『処方してはいけない禁忌』は、本剤で過敏症を起こしたことがある人。

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