エチニルエストラジオール・デソゲストレルの効能・作用・副作用

エチニルエストラジオール・デソゲストレルについての基本情報

エチニルエストラジオール・デソゲストレルの効能・作用……効能は『避妊(経口避妊薬)・月経困難症』です。プロジェステロン(黄体ホルモン)を中心に開発された新型の『低容量ピル』で、ピルに起こりやすい月経停止による男性化の副作用を抑制するために、アンドロゲン作用(男性化作用)が起こりにくいデソゲストレルを配合しています。避妊用途の女性ホルモン剤(ピル)ですが、月経周期の乱れを改善したり、生理痛・生理不順を緩和したりするのにも使われます。

エチニルエストラジオール・デソゲストレルは、卵胞ホルモンの配合量が少ない『低容量ピル』であり、排卵を抑制したり生理を止めたりする避妊の目的で用いられているので、月経が始まった日から『同じ時間帯』に21日間連続で服用し続ける必要があります。飲み忘れた事に気づいたらすぐに服用し、その後は決められた時間帯にもう一錠服用することになるので、飲み忘れると『1日2錠』の服用になります。しかし、2日連続で飲み忘れた場合には、ピルによる月経周期のコントロールと避妊が難しくなるので、いったん服用を中止して次の月経の始まりと同時にもう一度飲み始めることになります。

ピルの副作用で最も危険なものは、血管が詰まってしまう『血栓症』ですので、むくみ・下肢の痛み・激しい頭痛・動悸息切れ・胸痛・急性視力障害などが起こった時には、すぐに服用を中止してかかりつけ医に相談して指示を仰いで下さい。※喫煙者がピルを服用すると心血管系(循環器)に負担がかかりやすくなり、血栓ができやすくなるので、ピル服用中は原則禁煙が強く推奨されています。

エチニルエストラジオール・デソゲストレルの商品名……マーベロン21(日本オルガノン),マーベロン28(日本オルガノン)

平均的な用法・用量……月経の第1日目から服用を開始し、以後決まった時間に1日1錠を21日間連続で服用する。その後、7日間は服用を中止して、また月経の始まりと同時に服用を開始すると、恒常的な避妊(排卵抑制)ができるようになる。

副作用……下痢、便秘、性器からの不正出血、体重増加などが起こることがありますが、特別に重い副作用でなければ自然に身体がピル服用に順応してきます。

重大な副作用(発症頻度は低い)……血栓症。

エストリオールの注意・禁忌……『注意を要する人』は、喫煙者(循環器系への副作用があるので喫煙は原則禁止)、他の薬を飲んでいる人(飲み合わせの問題)、10代前半の若年者あるいは40代以上の中年者、肥満型の体型の人(循環器系への負担リスク)など。

『処方してはいけない禁忌』は、本剤で過敏症を起こしたことがある人,妊婦・授乳婦,エストロゲン依存性の悪性腫瘍(乳がん・子宮がんなど)あるいはその疑いがある人,糖尿病,血栓性静脈炎の人,肺塞栓症またはその既往がある人。

楽天AD
Copyright(C) 2009- Es Discovery All Rights Reserved