アムホテリシンBの効能・作用・副作用

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アムホテリシンBについての基本情報

アムホテリシンBの効能・作用……効能は『消化管におけるカンジダの増殖』です。アムホテリシンB (amphotericin B) はポリエン系抗生物質の一種であり、カンジダをはじめとする真菌の細胞膜(エルゴステロール)と結合することで、細胞膜に小孔を開けて殺菌を行います。病原性のかびである真菌を死滅させる抗生物質であり、特に消化管内(胃腸内)におけるカンジダの異常増殖を抑制する作用があります。

カンジダというかびそのものは、健康な人の体内にも一定量存在するものであり、体表・消化管などにその存在が認められます。健康な人にとってはカンジダはそれほど有害ではないのですが、免疫力や体力の低下などの要因によって『日和見感染(弱毒病原菌・非病原微生物による感染)』を起こすことがあります。

アムホテリシンBの商品名……ハリゾン(富士製薬),ファンギゾン(ブリストル)

アムホテリシンBの平均的な用法・用量……錠剤は、1回100mgを食後に2~4回服用。小児用のシロップは、1回50~100mgを食後に2~4回服用。

アムホテリシンBの副作用……吐き気,嘔吐,食欲不振,腹痛,下痢,口内炎など。

アムホテリシンBの重大な副作用(発症頻度は低い)……中毒性表皮壊死症,皮膚粘膜眼症候群,重症の皮膚症状。

アムホテリシンBの注意・禁忌……『注意を要する人』は、特になし。

『処方してはいけない禁忌』は、本剤で過敏症を起こしたことがある人。

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