イトラコナゾールの効能・作用・副作用

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イトラコナゾールについての基本情報

イトラコナゾールの効能・作用……効能は『真菌(病原性のカビ)の感染症』です。真菌が内臓・皮膚・爪などに感染することによって起こる病気には『真菌血症・消化器真菌症・尿路真菌症・呼吸器真菌症・真菌髄膜炎・身体各部の白癬(水虫やタムシ)・身体各部のカンジダ症(皮膚粘膜や爪のカンジダ感染)』など様々なものがあります。イトラコナゾールは内服の水虫治療薬などに配合されていて、爪水虫の『パルス療法(継続的な薬物療法)』にも使用されています。

イトラコナゾールは真菌の細胞膜成分の生合成を阻害する作用を持っていて、真菌の成長や増殖を強力に抑制します。他の薬剤と併用すると副作用が増強する相互作用が起こることがあるので、現在飲んでいる薬について医師・薬剤師にきちんと伝えるようにしてください。

イトラコナゾールは、他の薬の代謝分解を阻害することがあり、他の薬の血中濃度が上昇して副作用が強くなる恐れがあります。代謝が妨害されるために『併用禁止』となる薬剤には、降圧薬のアゼルニジピン(カルブロック)、ニソルジピン(バイミカード)、エプレレノン(セララ)があります。精神科や心療内科で処方される睡眠薬・抗不安薬の中にも、併用禁止になる薬があるので医師に相談してから服用するようにしてください。抗血栓薬のワーファリン、高血圧薬のカルシウム拮抗剤、免疫抑制薬のシクロスポリン、ジギタリス系の強心薬なども相互作用で副作用が強まる可能性があります。

イトラコナゾールの商品名……イコナゾン(日本ジェネリック・大洋薬品・ポーラファルマ)、イデノラート(マイラン製薬・長生堂)、イトラート(日本ケミファ)、イトラコナゾール(明治製菓・小林化工)、イトラコネート(高田)、イトラコン(日医工)、イトラリール(全星薬品・沢井)、イトリゾール(ヤンセン)、イトリゾール内用液(ヤンセン)、トラコナ(日医工)

平均的な用法・用量……50~200mgを1回、食事の直後に服用。

副作用……肝機能障害、吐き気・嘔吐、胃腸障害、便秘・下痢、発疹、かゆみ、光線過敏症、むくみ、倦怠感など。

重大な副作用(発症頻度は低い)……肝機能障害、皮膚粘膜眼症候群、心不全など。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、薬物過敏症やアレルギーの既往がある人、肝機能障害や腎機能障害がある人など。

『処方してはいけない禁忌』は、シサプリド(消化器疾患の治療薬)、ピモジド(精神科のメジャートランキライザー)、トリアゾラム(睡眠誘導剤)を服用している人、本剤で過敏症を起こしたことがある人、重い肝疾患のある人、妊婦など。

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