塩化カリウムの効能・作用・副作用

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塩化カリウムについての基本情報

塩化カリウムの効能・作用……効能は『降圧利尿剤,低カリウム血症,低カリウム血症型周期性四肢麻痺,低クロル性アルカローシス,手術後,重症の嘔吐・下痢』『副腎皮質ホルモン剤や抗生物質、インスリン、強心配糖体を連用している時』です。

カリウムという主要な電解質は、『神経系・循環器系(心臓)・筋骨格系(筋肉)の活動』を支えるという重要な役割を果たしており、カリウムが不足すると運動障害や意識障害、循環器機能の異常などの問題が起こりやすくなります。更にカリウムは、体液が『酸性』『アルカリ性』のどちらかに傾き過ぎないように調整したりもしています。

一般的な食塩である塩化ナトリウムは血圧を上昇させますが、この塩化カリウムは血圧を低下させる降圧剤としての働きをして、尿量も多くしてくれます。副腎皮質ホルモン剤や抗生物質、インスリン、強心配糖体を連続服用していると、血中カリウムが不足しがちになるのでこの塩化カリウムを摂取することでカリウムを補給することができます。

塩化カリウムの商品名……エフズレンK(日本新薬),塩化カリウム(扶桑薬品・山善),ケーサプライ(アルフレッサファーマ・佐藤薬品),スローケー(ノバルティス)

平均的な用法・用量……2~10gを数回に分けて、食後や食事と一緒に服用する。徐放剤は1回1.2gを2回に分けて服用。

副作用……徐放剤の服用時に、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、腹部不快感などが起こることがある。

重大な副作用(発症頻度は低い)……消化性潰瘍,小腸潰瘍。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、腎機能障害、広範囲の外傷・火傷で組織損傷している人、心疾患や消化性潰瘍の既往がある人。急性脱水症、高カリウム血症が現れやすい人、抗コリン作動薬の投与を受けている人、妊婦など。

『処方してはいけない禁忌』は、重い腎機能障害や副腎機能障害、高カリウム血症、高カリウム血症型周期性四肢麻痺、食道狭窄がある人。消化管に深刻な障害がある人。

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