アルプラゾラムの効能・作用・副作用

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アルプラゾラムについての基本情報

アルプラゾラムの効能・作用……効能は『不安感・抑うつ感・緊張感・睡眠障害・心身症の身体症状・自律神経失調症など』です。緩和な精神安定剤であるマイナー・トランキライザーの一種で、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬に分類されています。『情動・感情』の中枢である大脳辺縁系に作用して、『抑制系のBZD受容体』と結合することで不安感や緊張感を和らげます。特に、パニック障害でパニック発作が起こりやすい人や全般性不安障害(GAD)で急に不安感に襲われる人に対して処方されますが、うつ病や自律神経失調症にも処方されることがあります。向精神薬(精神安定剤)の中では、副作用が少なく安全性の高い薬であり、中枢神経系を落ち着かせる鎮静・催眠の効果もあります。

神経と筋肉の両方の緊張を和らげる作用があるので、緊張型頭痛・頸椎症・腰痛症・肩こりなどの症状にも効果があります。マイナー・トランキライザーの中では、作用の強さ・作用時間は中レベルです。アルプラゾラムには『抗不安作用・鎮静催眠作用・筋緊張の弛緩作用・抗けいれん作用』があります。服薬中に自己判断で勝手に中止すると、『手の振るえ・不眠・不安・幻覚妄想・けいれん発作・譫妄(せんもう)』などの離断症状が出ることがあるので、医師の指示する用法・用量を守って段階的に減薬するようにして下さい。

アルプラゾラムの商品名……アゾリタン(大洋薬品),カームダン(共和薬品),コンスタン(武田薬品),ソラナックス(ファイザー),メデポリン(沢井),メンビット(東和薬品)

アルプラゾラムの平均的な用法・用量……1回0.4mgを3回服用。

アルプラゾラムの副作用……眠気,ふらつき,集中力と思考力の低下,注意力の低下,反射運動能力の低下,頭痛,口の渇き,吐き気,便秘,腹痛,脱力感,食欲不振など。眠気やふらつきが起こりやすいので、車の運転や機械の運転、危険な作業などは避けるようにして下さい。

アルプラゾラムの重大な副作用(発症頻度は低い)……離断症状(禁断症状),錯乱・興奮,呼吸抑制,ショック。

アルプラゾラムの注意・禁忌……『注意を要する人』は、心機能障害,腎機能障害,肝機能障害,呼吸器疾患,脳の器質的障害,衰弱している患者,妊婦。

『処方してはいけない禁忌』は、本剤で過敏症を起こしたことがある人,急性狭隅角緑内障,重症筋無力症,抗HIV剤(インジナビル・リトナビルなど)を服用している人。

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