エトトインの効能・作用・副作用

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エトトインについての基本情報

エトトインの効能・作用……効能は『てんかんのけいれん発作(全般けいれん発作)』です。脳の中枢神経系に作用して、てんかん発作を引き起こす脳内の過剰興奮(異常な電気的活動)を抑制することで、てんかんの全般けいれん発作を抑えます。ただし、エトトインの抗けいれん作用は弱いので、基本的に他の抗けいれん薬と組み合わせて処方する『抗けいれん補助薬』として使われます。てんかんの発作には大きく分けて『強直間代発作(大発作)・欠伸発作(小発作)・部分発作』の3つがありますが、このエトトインは大発作に選択的に効く薬なので、小発作には効き目がありません。

強直間代発作(大発作)というのは、『けいれん症状』『意識消失症状』の2つを伴うもので、欠伸発作(小発作)というのは『意識消失症状』のみを示すものです。部分発作というのは、部分的・一時的な『けいれん症状』と『意識障害・異常行動』を示す発作のことです。全般けいれん発作で、大発作と小発作が混合している時に、エトトインだけを単独で処方すると、小発作の誘発・増悪を招くことがあるので注意が必要です。服用中に自己判断で服薬を中止したり減薬をすると、離断症状でてんかん症状が悪化することがあるので、医師の指示・説明を守ってください。

エトトインの商品名……アクセノン末(大日本住友)

平均的な用法・用量……1回0.25~0.75gを4回に分けて服用(毎食後と就寝前)。小児は0.125~0.25gを4回に分けて服用。

副作用……過敏症(発疹・発熱など),眠気,めまい,頭痛,吐き気,嘔吐,めまい,不眠,不安,しびれ感,運動失調,疲労感・倦怠感,複視(視覚異常),食欲不振など。

重大な副作用(発症頻度は低い)……全身性エリテマトーデス様症状,再生不良性貧血,皮膚粘膜眼症候群,間質性肺炎,血小板減少症,赤芽球癆(赤血球だけが減少する再生不良性貧血のタイプ),単球性白血病,中毒性表皮壊死症など。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、肝機能障害やその既往がある人,血液障害,甲状腺機能低下症,過敏症の既往がある人,妊婦など。

『処方してはいけない禁忌』は、本剤や他のヒダントイン系化合物で過敏症を起こしたことがある人など。

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