哀鴻遍野(あいこうへんや)

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哀鴻遍野
(あいこうへんや)

[意味]

『哀鴻』とは悲しげに鳴いているカモのような水鳥(鴻=ひしくい)であり、『遍野』とはそういった悲しげに鳴く水鳥が周囲の野に満ちているということである。その意味から転じて、周囲の至る所に悲しげに泣いている漂流民(流浪の民)や打ちひしがれた敗残の兵士たちがいるという戦後(敗戦後)の悲惨さを指すようになった。『哀鴻、野に遍し』という漢語読みもある。

[出典]

『詩経』の小雅・鴻雁。

[文例]

アサド政権と反体制派が戦い続けている『シリア内戦』では、10万人以上もの人々が犠牲となり、哀鴻遍野の状態で多くの国民が難民となって国外に逃げ出している。

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『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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