羽化登仙(うかとうせん)

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羽化登仙
(うかとうせん)

[意味]

仙人とは古代中国の『道教・老荘思想』において、理想的な心理的境地に到達したとされる隠棲者で、多くは白い髭を伸ばした老人としてイメージされる。道教や老荘思想において、世俗を離れて隠遁する超能力者である仙人に憧れる思想を『神仙思想』と呼んだりもするが、山奥に隠棲する仙人の多くは不思議な超能力(秘術)を用いたり、不老不死であったりする。

『羽化登仙』とは、人間の身体に羽根が生えて、天上(仙人の世界)に登っていき仙人になることである。また、俗世の欲得・しがらみを離れた気分で、お酒を飲んで上機嫌になるという意味もある。

[出典]

蘇軾の『前赤壁賦』

[用例]

今日は旧友と無礼講の酒宴で飲んで、羽化登仙の気持ちであるが、明日になればまたいつもと変わらぬ日常の日々が始まることになるだろう。

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『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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