韋弦之佩(いげんのはい)

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韋弦之佩
(いげんのはい)

[意味]

自分の性格の欠点・短所を直して、人格を練磨して高めようという戒め(自戒)の言葉である。『韋』は柔らかいなめし皮、『弦』はぴんと張った弓づるのこと。『佩』は身装具を帯びることである。

『韓非子 観行』の故事にちなんだ四字熟語である。古代中国の戦国時代、魏の西門豹(せいもんひょう)は、自分の厳格過ぎる性格を直すために、柔らかいなめし皮(韋)を身に帯びた。春秋時代には、晋の董安于(とうあんう)は、自分の優しすぎる(穏やかすぎる)性格を直すために、ぴんと張り詰めた弓弦を身に帯びたというエピソードに由来している。

[出典]

『韓非子』 観行

[類義語]

佩韋佩弦(はいいはいげん)

[用例]

韋弦之佩を帯びて、閣僚としての重責を果たしていきたい。会社の命運がかかったプロジェクトリーダーとしての任務を遂行するために、韋弦之佩を帯びなければならない。韋弦之佩を帯びるという覚悟の無い者に、この場に残る資格はない。

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参考文献(下部のAmazonアソシエイトからご購入頂けます)
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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