韋編三絶(いへんさんぜつ)

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韋編三絶
(いへんさんぜつ)

[意味]

熱心に読書すること、勉強熱心で本をよく読むこと、一つの本を何度も熟読していることの喩え。

『韋編(いへん)』というのは古代の書物のことで、竹簡(ちくかん)をなめし皮の紐で綴じて作られていたが、韋編三絶というのはそのなめし皮の紐が三回も切れるほど何度もその本を熱心に読み込んだということである。韋編三絶は、『韋編、三度絶つ(いへん、さんどたつ)』と書き下し文にすることもできる。

[出典]

『史記 孔子世家』

儒教の始祖である孔子が、愛読書の『易経(えききょう)』を何度も何度も繰り返し熱心に読んだために、本を綴じているなめし皮の紐が三度も切れてしまったという故事に由来している。

[類義語]



[用例]

真の読書家であれば、韋編三絶といえるような愛読書の一冊は持っているものだ。

最近はあれこれと色んなジャンルの本に手を出してしまって、韋編三絶の熱心な読書ができていない。

電子ブックが普及した現代では、韋編三絶という故事成語(四字熟語)もなかなか実感を伴いにくい古い言葉になってしまった。

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参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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