越俎之罪(えっそのつみ)

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越俎之罪
(えっそのつみ)

[意味]

自分の役割(分)をわきまえずに、出しゃばって他人の権限を侵犯する罪。自分の分をわきまえずに、他人の領分や立場にずかずかと立ち入る罪。端的に、越権行為のことである。

『越俎(えっそ)』とは、俎(まないた)を越えるという意味で、尸祝(ししゅく,神官)が樽俎(そんそ,酒樽と生け贄を乗せる台)に口出ししてきて、料理人に取って代わろうとすること。

[出典]

『荘子』 逍遥遊篇

[類義語]

俎を越え庖に代わる(そをこえほうにかわる)、  越権行為(えっけんこうい)

[用例]

事務員が地域の営業戦略について事細かに意見を出して指示してくるのは、『越俎之罪』と言われても仕方がないだろう。

医師ではない素人の民間療法家が、生きるか死ぬかの重病にかかっている患者の治療に口出しするのは『越俎之罪』に当たる。

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参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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