一汁一菜(いちじゅういっさい)

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一汁一菜
(いちじゅういっさい)

[意味]

味噌汁などの汁物一品とおかず一品の食事。豪華さや派手さのない質素・素朴な食事という意味である。『菜』というのは『おかず』の意味であり、現在でも『惣菜(そうざい)』というおかずを意味する言葉が残されている。

『一汁一菜の食事』は原義的には贅沢のできない質素・粗末な食事といった意味合いが強かったが、現在では精神修養のため、あるいは健康管理(カロリー削減)のために敢えて『一汁一菜の食事』にするといった肯定的な意味合いが込められている場合も多い。

[類義語]

粗衣粗食(そいそしょく)、節衣縮食(せついしゅくしょく)

[対義語]

食前方丈(しょくぜんほうじょう)、美衣美食(びいびしょく)

[用例]

美食家だった友人だが、昨年不摂生が祟って病気をしてしまい、今では一汁一菜の食事に変わっている。一汁一菜の粗末にも見える食事だが、この節食によって精神が研ぎ澄まされる。晩年に仏教に帰依した彼は、その後、一汁一菜のポリシーを貫いていた。

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参考文献(下部のAmazonアソシエイトからご購入頂けます)
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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