一瀉千里(いっしゃせんり)

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一瀉千里
(いっしゃせんり)

[意味]

川の水が一度流れ出すと、その勢いに乗って千里の向こうにまで水が流れていくという意味。『瀉(しゃ)』は、水が外(下)に流れ出るという意味。

そこから転じて、物事が速やかに進展すること、仕事が迅速に進んで捗る(はかどる)ことの意味となった。弁舌・文章に淀み(ひっかかり)がなくて、勢いが良いという意味もある。

[出典]

『福恵全書(ふくけいぜんしょ) 巻29』に、『厳然たる峡裡(きょうり)の軽舟(けいしゅう)、片刻一瀉にして千里』とある。

[類義語]



[用例]

有能なCEOの抜擢によって、困難な事業が一瀉千里の勢いで片付けられようとしている。論文の執筆は取り掛かるまでが大変だが、一度文章を書き始めさえすれば、一瀉千里で書き上げることができるだろう。弁護士は依頼人の利益を守るために、一瀉千里の弁舌で相手の法的な落ち度を滔々とまくし立てた。

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参考文献
『新明解四字熟語辞典 第二版』(三省堂),『大修館 四字熟語辞典』(大修館),竹田晃『四字熟語・成句辞典』(講談社学術文庫)

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