空き家の雪隠(あきやのせっちん)

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空き家の雪隠
(あきやのせっちん)

[意味]

人の家を訪ねていって、いくら呼びかけても返事が返ってこないという意味。物が言えない状況、返答が返ってこない状況のことを指していう。

『雪隠(せっちん)』とは、厠(かわや)・便所・トイレのことである。空き家の汲み取り式のトイレには、肥えがないことから、『肥えなし』と『声なし』を掛詞(かけことば)のようにして掛け合わせている。

[類似のことわざ]

[用例]

人里離れた山奥で見つけた一軒家に向かって大声で呼びかけたが、空き家の雪隠の静けさが漂うばかりである。

どうしても彼からの返事が聞きたかったのだが、いくらメールを送って返事を催促しても、空き家の雪隠である。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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