阿漕が浦に引く網(あこぎがうらにひくあみ)

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阿漕が浦に引く網
(あこぎがうらにひくあみ)

[意味]

隠し事や悪事を何度も繰り返し行っていると、いずれは知れ渡ってしまう(隠し事・悪事が明らかになってしまう)ということの喩えである。

伊勢神宮にお供えする魚を捕るための禁漁地である『阿漕ヶ浦(あこぎがうら,三重県津市一帯の海岸)』で、ある漁師が病気の老母のためにたびたび密漁をしていたが、何回も繰り返しているうちに捕えられたという伝説。

『阿漕(あこぎ)』には、欲深いこと、無慈悲で強欲、図々しいことといった意味合いがある。

[類似のことわざ]



[用例]

働いているお店から何度も少額のお金をくすねていた店員が、『阿漕が浦に引く網』で遂に発覚して逮捕されることになった。

奥さんに見つからないように愛人と密会を重ねていた夫だが、『阿漕が浦に引く網』とは良くいったもので、偶然にスマホの通信履歴をチェックされ、泥沼の離婚訴訟へと発展していった。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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