怒れる拳笑顔に当たらず(いかれるこぶしえがおにあたらず)

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怒れる拳笑顔に当たらず
(いかれるこぶしえがおにあたらず)

[意味]

怒って振り上げた拳も、笑顔の相手には振り下ろすことができない。自分に友好的な態度の相手や敵意を見せていない相手に対して、一方的に怒って殴りつけることは難しい。

相手の怒り・攻撃に対しては、かえって笑顔の優しい態度で接するほうが良いということわざである。

[類義のことわざ]

尾を振る犬は叩かれず(おをふるいぬはたたかれず), 袖の下に回る子は打たれぬ(そでのしたにまわるこはうたれぬ)

[英語のことわざ]



[用例]

憲法9条を守ろうとする護憲派の運動の根底にあるのは、『怒れる拳笑顔に当たらず』という古来からの教訓だが、それは一種の性善説でもある。

『怒れる拳笑顔に当たらず』というのは一般論としては説得力があることわざで、誰もが笑顔の温和な相手を敢えて殴りつけようとは思わないものだ。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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