一寸の光陰軽んずべからず(いっすんのこういんかろんずべからず)

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一寸の光陰軽んずべからず
(いっすんのこういんかろんずべからず)

[意味]

時間が経つのはあっという間であるから、ほんのわずかな時間であっても軽視して無駄にしてはならない。ほんの少しの時間であっても無益に過ごさずに、勉学に励むようにしなければならないということ。

『一寸』は、現在の約3.03センチメートルのことである。ほんの短い時間や距離の喩えとして用いられる。あっという間に時間が経つことを、『光陰矢の如し』ということわざで表現することもできる。

勉学の本分を忘れがちな若者に対する戒めや励ましの言葉として用いられることわざである。

朱子学の創始者・朱熹(しゅき)の詩『偶成(ぐうせい)』の中にある『少年老い易く学成り難し』の後に、この『一寸の光陰軽んずべからず』が続いており、その事から学問・勉学を若者に勧める意図があると考えられる。

[類義のことわざ]



[英語のことわざ]



[用例]

何もせずにぼんやりとしている内に試験の日にちが間近に迫ってきた、『一寸の光陰軽んずべからず』をありありと実感させられている。

『一寸の光陰軽んずべからず』を自戒の言葉として、日々怠らずに厳しい練習を積み重ねてきた成果がここにある。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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