易者身の上知らず(えきしゃみのうえしらず)

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易者身の上知らず
(えきしゃみのうえしらず)

[意味]

易者(えきしゃ,占い師)は人の運勢は占うが、自分のことになると分からないものという意味である。

占いの技術・経験に優れている易者であっても、自分自身の運勢や行動については正しい判断ができないということ。そこから転じて、その道の専門家であっても、自分自身のことになると判断を間違える恐れがあるということである。

[類義のことわざ]

医者の不養生(いしゃのふようじょう)、  陰陽師身の上知らず(おんみょうじみのうえしらず)、  髪結いの乱れ髪(かみゆいのみだれがみ)、  紺屋の白袴(こうやのしろばかま)、  儒者の不身持ち(じゅしゃのふみもち)、  坊主の不信心(ぼうずのふしんじん)

[英語のことわざ]

A fortune teller knows not his own fate.
(易者は自分の運命を知らず。)

[用例]

『易者身の上知らず』とはいうが、証券アナリストとして長年の経験がある私が、まさか信用取引でこれだけの損失を出してしまうなんて信じられない。

医者の不養生や『易者身の上知らず』と昔からことわざで言われているように、どんな高名な専門家であっても自分や家族のことになると判断を誤ってしまうリスクがかなり高くなる。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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