縁なき衆生は度し難し(えんなきしゅじょうはどしがたし)

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縁なき衆生は度し難し
(えんなきしゅじょうはどしがたし)

[意味]

『縁』とは仏と衆生との間で救済につながる『仏縁(ぶつえん)』のことである。『衆生(しゅじょう)』とは仏が救うべき人間、あるいは全ての生物のことである。『度す(済度す)』とは、仏教でいう悟りを開かせて救うことである。

どんなに慈悲深い仏様でも、仏縁のない衆生(人間・生き物)は救済することができないということ。

そこから転じて、いくら相手のことを思って丁寧に言い聞かせても、聞き入れる態度(忠告を聞く耳)を持たない人は救いがたいという意味になった。

[類義のことわざ]



[英語のことわざ]



[用例]

『縁なき衆生は度し難し』というが、自己正当化ばかりして人の話を聞こうともしない人は、助けてあげたくてもどうしようもないことが多い。

思いやり深い彼女だったが、彼のギャンブル依存性を治すことはできず、『縁なき衆生は度し難し』の現実を思い知らされたのだった。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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