陸に上がった河童(おかにあがったかっぱ)

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陸に上がった河童
(おかにあがったかっぱ)

[意味]

水の中で生活している河童(かっぱ,空想上の動物)は、川や湖では自由自在に動き回れるが、陸に上がってしまうと何もできない。一説には、河童は頭の上にある『皿』に水がなくなってしまうと死ぬともされている。

そこから転じて、自分に適した環境から引き離された時に、力を発揮できなくなったり意気地がなくなったりすることのたとえである。

『陸へ上がった河童』という言い方もあるが、陸の読み方は『りく』ではなく『おか』である。

[類義のことわざ]

木から落ちた猿(きからおちたさる)、 水を離れた魚(みずをはなれたさかな)

[対義のことわざ]



[英語のことわざ]



[用例]

総合商社でエリートサラリーマンだった彼は、刑事犯罪となる不祥事を起こして解雇されたが、力仕事の多い今の会社では『陸に上がった河童』でかつての面影はなくなっていた。

『陸に上がった河童』と言われないためにも、今いるこの会社や今やっているこの職業以外でも生きていけるだけのポータブルスキルを身につけておかなければならない。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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