屋烏の愛(おくうのあい)

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屋烏の愛
(おくうのあい)

[意味]

愛する人の家の屋根にとまった烏(からす)さえも愛おしく思うほどの強くて深い愛のことである。深い愛情のたとえとして使われることわざ。

愛する人に関係するすべてのものに愛情が及ぶこと。

屋烏の愛のことわざは、四字熟語の『愛及屋烏(あいきゅうおくう)』と同じ意味である。

[類義のことわざ]

愛屋烏に及ぶ(あいおくうにおよぶ)

[対義のことわざ]

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い(ぼうずにくけりゃけさまでにくい)

[英語のことわざ]



[用例]

相手の姿や瞳を見つめるだけでこの世のすべてを肯定したくなるような『屋烏の愛』の恋愛は、40歳になった今の僕にもう訪れることはないだろう。

彼の彼女に対する惚れ込みようは『屋烏の愛』とでもいうべきもので、何を話していても最後は必ず彼女の素晴らしさや美しさを褒める話になっていた。

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参考文献
時田昌瑞『岩波 ことわざ辞典』(岩波書店),『新明解故事ことわざ辞典』(三省堂),日向一雅『ことわざ新辞典』(高橋書店)

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