アーケ(arque)

アーケとは何か?

アーケ(arque)とはフランス語の呼び方だが、ロッククライミングやフリークライミングにおける岩のホールド(握り方)の一つである。指先を外側に反らせるような形にして、その指先で小さな岩のエッジ(端)を押さえつけるようにして身体を支えるホールドがアーケだが、クライミングに慣れていないと指先にかかる荷重で指を痛める事もある。

ロッククライミングで小さな岩の出っ張りがある時には、このアーケのホールドで身体を支えながら三点確保で少しずつ高度を稼いでいく。指の第二関節を曲げて、第一関節は曲げずに伸ばしながら、反らした指先で岩のエッジを掴んだり抑えたりする感じで支えている握り方がアーケである。アーケの岩のエッジの握り方は、英語では“クリンプ(crimp)”、日本語では“カチ持ち”と呼ばれることがあるが、ロッククライミングでは多用することになる基本的な岩の持ち方・握り方である。クリンプというのは、『指が曲がった状態』のことを意味している。

“アーケ(arque)”と対照的な岩の握り方のことを“タンデュ(tendu)”という。アーケが『指を曲げた状態のホールド(持ち方)』だとすれば、タンデュは『指を伸ばした状態のホールド(持ち方)』であり、完全に伸ばしているわけではないが指先を除いて第二関節などが曲がっていないという特徴がある。タンデュは外側に張り出してきている岩壁(スローパー)を持つ時に有効な持ち方であり、アーケよりも身体を引き上げる時には力が必要な局面が多い。

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