哲学と思想を理解するための参考文献5(言語哲学・現代思想・ポストモダン)

このウェブページでは、20世紀初頭にラッセルやホワイトヘッド、ウィトゲンシュタインによって展開された言語哲学、モースの贈与論やレヴィ=ストロースの『悲しき熱帯』などの研究成果によって確立されていった構造主義的な文化人類学などの文献を紹介し、第二次世界大戦後のマルクス主義的な政治思想を展開したアルチュセールやアドルノ、ルカーチなどの主要著作を紹介します。

ミシェル・フーコーやジャック・ラカン、ジャック・デリダ、ボードリヤール、フェリックス・ガタリとジル・ドゥルーズといったポストモダンの思想家の作品やトーマス・クーンやカール・ポパーをはじめとする科学哲学分野の現代思想の定本も挙げていきます。自分が関心を寄せている分野の思想家(科学者・哲学者)の作品で、面白そうだなと感じたものから気楽に読むのが良いと思いますが、現代思想は『古代から近代までの哲学史』を踏まえた独創的な概念によって展開されることが多いので、ある程度、19世紀までの哲学の基礎知識を得てから読んだほうがより深く理解できるかと思います。

古代ギリシア哲学から近代哲学までの代表的な著作については、下のリンクで紹介していますので、哲学関連の読書をする際に何かの参考にして頂けると嬉しいです。各参考文献は、Amazonの書籍販売ページへとリンクしています。現時点では、各参考文献のタイトル・年代・著者の基礎データを簡単に記しているだけですが、各参考文献の内容の解説や哲学者(思想家)の人生の概略のデータも少しずつ増やしていく予定です。

思想哲学・宗教・歴史を理解するための参考文献

古代哲学から中世神学までの参考書籍

宗教改革・ルネサンス・啓蒙主義の参考書籍

啓蒙思想・イギリス経験論・大陸合理論の参考書籍

ドイツ観念論・実存主義・マルクス主義の参考書籍

哲学・思想を理解するための参考文献の略年表
年号参考文献のタイトルと著者名文献の付帯情報と関連書籍
1910バートランド・ラッセルとホワイトヘッド『プリンキピア・マテマティカ』
1913エドムンド・フッサール『イデーン(1913)』『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学(1936)』
1916フェルディナンド・ソシュール『一般言語学講義』
1918オスヴァルト・シュペングラー『西洋の没落』
1918ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考(1918)』『哲学探究(1953)』
1918ゲオルク・ジンメル『生の哲学』
1919カール・ヤスパース『世界観の心理学(1919)』『現代の精神的状況(1931)』『理性と実存(1935)』
1919カール・バルト『ローマ書』
1920H.G.ウェルズ『世界史体系』
1922マリノフスキー『西太平洋の遠洋航海者』
1923ジョルジ・ルカーチ『歴史と階級意識』
1923マルティン・ブーバー『われとなんじ』
1923ジャン・ピアジェ『言語と思考』
1925アドルフ・ヒトラー『わが闘争』
1925ル・コルビュジェ『都市計画』
1927マルティン・ハイデガー『存在と時間(1927)』『形而上学入門(1953)』『ニーチェ(1961)』
1927ウィルヘルム・ライヒ『オルガスムスの論理』
1928マックス・シェーラー『宇宙における人間の地位』
1928アラン『幸福論』
1930ホセ・オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』
1931クルト・ゲーデル『不完全性定理』
1932レフ・トロツキー『ロシア革命史』
1933アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド『観念の冒険』
1933ハロルド・ラスキ『危機に立つ民主主義』
1934-1954アーノルド・トインビー『歴史の研究』
1936ジョン・メイナード・ケインズ『雇用・利子および貨幣の一般理論』
1936アルフレッド・エイヤー『言語・真理・論理』
1936ジャック・ラカン『鏡像段階(1936)』『エクリ(1965)』
1940ヴァルター・ベンヤミン『パサージュ論』
1941エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』
1943ジャン・ポール・サルトル『存在と無』
1945メルロ=ポンティ『知覚の現象学(1945)』『見えるものと見えないもの(1964)』
1945ジョルジュ・バタイユ『ニーチェ』『エロティシズム』『眼球譚』
1947マックス・ホルクハイマーとテオドール・アドルノ『啓蒙の弁証法』、アドルノ『否定弁証法』
1948ノーバート・ウィーナー『サイバネティクス』
1949ボーヴォワール『第二の性』
1950マルセル・モース『社会学と人類学』
1952ロラン・バルト『エクリチュールの零度(1952)』『表徴の帝国(1970)』
1955ハーバート・マルクーゼ『エロス的文明』
1955クロード・レヴィ=ストロース『悲しき熱帯(1955)』『野生の思考(1962)』
1961ミシェル・フーコー『狂気の歴史(1961)』『言葉と物(1966)』
1962トマス・クーン『科学革命の構造』
1965ルイ・アルチュセール『資本論を読む』
1967ジャック・デリダ『エクリチュールと差異』『グラマトロジーについて』
1969ジル・ドゥルーズ『差異と反復』
1970ジャック・モノー『偶然と必然』
1971イバン・イリイチ『脱学校の社会』
1971ジョン・ロールズ『正義論』
1972ドゥルーズとガタリ『アンチ・オイディプス』
1974ウォーラーステイン『近代世界システム』
1975ポール・K・ファイヤアーベント『方法への挑戦』
1976ジャン・ボードリヤール『象徴交換と死』
1977ジュリア・クリステヴァ『ポリローグ』
1977リチャード・ドゥオーキン『権利論』
1978エドワード・W・サイード『オリエンタリズム』
1978イムレ・ラカトシュ『方法の擁護』


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