美味しい水の選び方とウォーターサーバーのメリット・デメリット

美味しい水とはどんな水なのか?:有料の水を買って飲む時代


ウォーターサーバーのメリットとデメリット:コスト対効果のバランスを考えて決める

美味しい水とはどんな水なのか?:有料の水を買って飲む時代

人間の身体の約60~70%は『水分』で構成されており、人間は飲料・食品を通して『毎日約1.5リットル』の水分補給をしなければならないとされています。人間の身体から『汗・尿・便・不感蒸泄(ふかんじょうせつ)』という形で水分は絶えず排出されており、その排出された量の水分を飲料・食品によって補わなければならないからです。

皆さんは喉が渇いた時にどんな飲み物を飲みたいと思うでしょうか。コーラやソーダなどの炭酸飲料(清涼飲料水)が好きな人、オレンジやアップルなどのフルーツジュースが好きな人、運動後のスポーツドリンクが好きな人、ビールやウイスキーの水割りなどお酒が好きな人、牛乳やヨーグルトが好きな人、コーヒーやお茶が好きな人など、『好きな飲み物の種類』にはいろいろなものがありますが、現代でもっとも無難で安心して飲める飲み物はやはり糖分・添加物が入っていない『水・お茶』ではないかと思います。

昭和の時代までは『有料の水を買って飲む(ペットボトルの水をお金を出して飲む)』という人はほとんどおらず、平成元年(1989年)の頃にサントリーやキリンビバレッジがペットボトルに入ったミネラルウォーターを販売してから、急速に『ペットボトルの水』の消費量が拡大したのです。今でもただの水にお金を支払うのはもったいないという考えの人はいますが、大半の人はさっぱりとした後味の悪くない飲み物が欲しいと思った時に『いろはす』『エビアン』『クリスタルガイザー』『南アルプス(富士山麓・六甲など)の天然水』などのペットボトル入りの水を買うようになってきています。

1989年の段階では、ペットボトルのミネラルウォーターの一人当たりの平均消費量は『約1リットル』に過ぎませんでしたが、急速にその消費量は拡大して2011年の段階で一人当たり『約25リットル』のペットボトルの水を飲んでおり、2017年には約30リットルに迫る勢いとなっています。日本の水道水は既に水質が良くて『安全・安心・美味しいの最低基準』を十分に満たしており、地域によっては水道からかなり美味しい水が出てきます。しかしそれでも『ペットボトル・浄水器・ウォーターサーバー』などの有料の安全・安心でより美味しい水を飲みたいという現代人のニーズはかなり高くなっているのです。

現代人が飲んでいる水の種類は大きく分けると、『水道水・浄水器の水・ウォーターサーバーの水』になりますが、これらの特徴と長所・短所について簡単にまとめてみます。山の湧水・地下水の天然水あるいは昔ながらの井戸水もありますが、現代ではペットボトル入りの天然水以外に、自分で現地(名水の湧水の出る名所・山地)まで天然水を汲みに行くことは一般的ではないので割愛します。

山の湧水や地下水は確かに自然のミネラル分を豊富に含んでいて、地層によって濾過されているので『美味しい水』であることが多いのですが、その代わりに『安全・安心の保証がない(汚染されているリスクがある)』というデメリットがあります。特に北海道の山地の湧水は、キタキツネの排泄物によるエキノコックスという寄生虫の汚染があることがあるので、必ず煮沸して飲むようしなければいけません。北海道に限らず、自然の湧水や漏出する地下水は基本的には『どんな成分が入っているか分からない・動物の排泄物で汚染されているリスク』があるので、煮沸・濾過をしたほうが安全なのですが、湧水の美味しさの要因の大部分は『流れている冷たい水』ということにあるので、煮沸してしまうと気分・味わいはいまいちになってしまいます。

水道水のメリットは何といっても『非常に安いこと+蛇口からいつでも気軽に飲めること+浄水場の水処理で安心・安全な水質が保たれていること』ですが、水道水のデメリットとして考えられることには以下のようなポイントがあります。

水道水よりも美味しい水を飲みたいという人は『浄水器』を設置して、水道水から『不純物・残留塩素』を除去するというのも一つの方法です。浄水器に用いられるフィルター(濾過材)には『活性炭・濾過膜・セラミック・イオン交換樹脂』などがありますが、浄水器のメリットは『手軽で比較的安価な設備によって水道水の水質をより安全で美味しいものに変えられること』でしょう。

『ペットボトルのミネラルウォーター』も、美味しくて安心・安全な水を飲むための有力な選択肢です。ミネラルウォーターというのは一般に自然の地下水に対して『濾過・加熱処理』などを行ってペットボトルなどに容器詰めした水のことであり、ミネラルウォーター類は厳密には『ナチュラルウォーター・ミネラルウォーター・ナチュラルミネラルウォーター』に分類されます。

地下水以外の水をボトル詰めにしているものは『ボトルドウォーター・飲用水』と呼ばれますが、このボトルドウォーターの水には『水道水・海洋深層水・RO水・水素水』などがあります。RO水(Reverse Osmosis)というのは、『逆浸透膜浄水器』によって水分子以外のほとんど全ての物質を除去したピュアウォーターとも呼ばれる水のことで、『最高に安全・安心な水』として赤ちゃんの粉ミルク用にRO水を使いたいという人も増えています。

水素水というのは水素を含有した水ですが、昔から水素が含有されている世界各地の名水は健康維持のご利益(健康維持の科学的根拠については諸説ありますがミネラル分などの体に良い成分が増える性質はあります)があるとして珍重されてきました。日本では大分県日田市の『日田天領水(ひたてんりょうすい)』が天然の水素水としてよく知られていますが、世界にもドイツの『ノルデナウの水』、フランスの『ルルドの泉』などの水素水があり、昔から美味しくて体にも良い水として人々に愛されてきました。

水素水は日田天領水のような天然水でなければ、『電気分解・マグネシウム添加・水素ガス充填』といった方法で作られていますが、電解水素水の特徴としては以下のようなポイントが上げられます。

ウォーターサーバーのメリットとデメリット:コスト対効果のバランスを考えて決める

美味しい水を飲む方法として『ペットボトルのミネラルウォーターを買う』というのはもっとも手軽ではありますが、『毎日飲むと価格が高い・2リットル入りのペットボトルは重たいので持ち帰りが大変・すぐに熱いお湯として飲むことができない』というデメリットもあります。そのため、毎日美味しくて安心・安全な水を飲んだり料理(飲み物づくり)に使ったりするニーズがある人は、『ウォーターサーバーの設置』を検討する人も増えているようです。

水の入ったボトルをウォーターサーバーにセットして電源を入れておけば、 『冷水・温水(80~90度)』をその場ですぐに汲み出して飲んだり料理に使用したりすることができます。ウォーターサーバーで使用される水は、『ミネラルウォーター』『RO水(ピュアウォーター)』に大きく分けられますが、ミネラルウォーターは採水地・成分・処理法によって色々な種類の水を楽しむことができ、ほぼすべての不純物を除去したとされる清浄なRO水は小さなお子さん(赤ちゃん)にも安心して飲ませることができます。

ウォーターサーバーといえば、今までは不特定多数の人が出入りする店舗・病院(個人クリニック)・公的機関などに設置されていることが多かったのですが、今は世帯向けのウォーターサーバーの需要が拡大しています。赤ちゃんがいて子育てが大変なご家庭では特に『ミルクづくりにすぐに使える熱いお湯(安全・安心なRO水)がすぐに出る+重たいペットボトルの水を買い出しに行かなくて良い』ということで人気が高まっているともいいますが、とても便利なウォーターサーバーにもメリットとデメリットの両面があります。

ウォーターサーバーの主なメリットを上げると以下のような感じになります。

ウォーターサーバーの主なデメリットを上げると以下のようになります。

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