はじめに
WordPressのデザインや機能性、使いやすさを左右する「テーマ」の選択は、ブログにおいて極めて重要です。しかし、「有料テーマ」は1万円以上の初期費用がかかるため、導入するかしないかで迷っている人が多い実情があります。「有料テーマ」の最大のメリットは、無料テーマにはない「多機能かつ簡単なカスタマイズ性+プロフェッショナルなデザイン性」です。
しかし、テーマには有料・無料を合わせて「無数の種類・選択肢」があるため、どのテーマを選べば良いのか分からないという悩みを抱えることになりがちです。この記事では、「読者ファーストの読みやすくて魅力的なブログ」や「デザインが優れたプロフェッショナルなブログ」を構築するために最適な有料テーマを用途や予算ごとに分けてご紹介します。
WordPressの有料テーマのメリット・デメリット
「有料テーマのメリット」には以下のようなものがあります。
- プロフェッショナルなデザイン
「洗練されたレイアウト・先進的デザイン+多様なカラーバリエーション」を実現してくれる有料テーマは、ユーザーの第一印象をアップしてくれます。またほぼすべての有料テーマが「レスポンシブデザイン」でスマホ表示に完璧に対応しています。どのデバイスからでも快適に閲覧できるブログが作成できます。デザイン変更にあれこれ迷って無駄な時間をかけるのであれば、思い切ってデザイン性の優れた有料テーマを購入したほうがプラスでしょう。 - ブログ執筆が楽になるカスタマイズ機能が充実
有料テーマには、CSSなどのコーディングの知識がゼロでも、「細かなデザイン+レイアウト」を調整できる便利な機能があらかじめついています。有料テーマなら直感的な操作が可能な設定画面で準備されているので、「自分の思い通りのデザイン・見せ方のブログ」を簡単に書けます。必要があれば、機能の追加および変更を設定画面からスムーズに行えるので、ブログ執筆にかかる時間の時短にもなります。 - 定期的なアップデートとサポート
有料テーマは「セキュリティアップデート・新機能追加」が定期的に行われています。長期的なブログ運用を前提にしているのであれば、セキュリティやカスタマイズの面で不安の少ない有料テーマがおすすめです。WordPressの仕様変更にも迅速に対応してくれる有料テーマが多いので、最新の好ましい状態を保つことが可能になります。 - 専門的なサポート
多くの有料テーマには、技術的な質問に応じてくれるテクニカルサポート体制が整っています。テーマ作成者本人が、疑問点に回答してくれるような機能が実装されているところもあります。有料テーマのほうが、新規テーマを導入した際のサポートや不具合の解決などがスムーズなのは強みでです。ブログ執筆に集中しやすくなります。
一方、「有料テーマのデメリット」として以下のような点を挙げることができます。
- 初期投資が必要
有料テーマの分かりやすいデメリットは「お金がかかること」です。逆に「お金がかかること以外のデメリット」はほとんどないとも言えますが……基本的に1.5~3万円程度の価格帯で販売されている有料テーマが多くなっているため、初期投資のお金がかかること自体は避けられません。継続使用のためにライセンス更新料が必要な有料テーマもあります。ただ、有料テーマで「デザイン面の悩み」がなくなり「ユーザーファーストのブログ更新」が気楽にできるようになれば、短期間で元手は回収できます。 - 学習コストの発生
有料テーマはカスタマイズ機能が多いため、使いこなすためにはある程度の学習は求められます。「テーマの操作+設定方法」を理解するまでに時間がかかることはデメリットの一つと言えるでしょう。しかし、自分が選んだ有料テーマの使い方を習得することで、「デザインに悩まなくても良い自由度の高いブログ運営」が可能になると考えれば、デメリットよりもメリットのほうが大きいです。
有料テーマを選ぶ際のポイント
有料テーマを選ぶときに特に注意すべきなのは、「ブログの用途(目的)への適合性+自分好みのカスタマイズ性」です。まず第一に、「一般的なブログ・コーポレートサイト・アフィリエイトサイト」など、サイトの用途に合ったテーマを選ぶことが何よりも重要です。次に重視すべきポイントは、「デザインの好みと自由度・編集画面の操作のしやすさ・機能の追加および削除のしやすさ・販売者のサポート体制・予算の金額」になります。
おすすめの有料テーマ8選
用途 | テーマ名 | 価格 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|---|---|
SEO・アフィリエイト | SWELL | 17,600円 | SEO最適化に強いテーマ。先進的デザインをすぐ導入できる。表示速度が速く、管理画面(記事作成画面)を直感的に操作しやすい。 | 「グーテンベルクのブロックエディター」に完全対応。直観的操作が簡単にできる初心者向け設計を徹底。有料テーマで常にトップレベルの人気。 |
JIN-R | 19,800円 | 「JIN」をブロックエディターに対応させたテーマが「JIN-R」です。アフィリエイト向け機能が充実。モバイルファーストデザインも徹底。 | 初心者でも一日で、綺麗なデザインのブログを作れる。カスタマイズ項目が豊富。アフィリエイターにとって使い勝手の良い機能を備えたテーマ。 | |
AFFINGER6 | 14,800円 | 収益化向け機能が充実。アフィリエイトや広告を貼りやすいテーマ。店舗やビジネスサイトのブランディング・集客に利用しやすい。 | アフィリエイトブログ運用に最適化されたテーマ。GoogleAdsenseの配置やCTAボタンのカスタマイズを細かく設定できる。 | |
メディアサイト | SANGO | 14,800円 | ユーザーフレンドリーなデザイン・機能を、徹底的に追求したテーマ。ブロックエディターにも完全対応している。 | いろいろなタイプのデザインを実現するブロックが30種類以上。独自のショートコードが豊富。記事装飾機能が多くてカスタマイズしやすい。 |
STORK19 | 11,000円 | 究極のモバイルファーストを標榜していて、スマホで見やすいテーマ。軽量で高速表示が可能。SEO対策できる独自機能も充実。 | 価格設定がリーズナブルで導入しやすい。ブロックエディターにも完全対応。デザインの自由度が高くて、いろいろなカスタマイズをしたい人に向くテーマ。GoogleAdSenseの配置も最適化しやすい。 | |
ビジネス・企業サイト | THE THOR | 16,280円 | 「収益アップ」と「集客力アップ」にフォーカスしているビジネスブログ向けのテーマ。視覚表現力が高く、デザインがシンプルで良い。ページビルダーとの連携機能もあり。 | 企業サイト向けのプロフェッショナルなデザインと機能を搭載したテーマ。 |
賢威 | 27,280円 | モバイルファーストのレスポンシブウェブデザインを実現できるテーマ。長年のSEO対策のノウハウ+実績を生かして設計。ビジネスで成果を挙げるための機能が豊富。 | 2万7千人を超えるユーザーの堅実な運用実績あり。充実したマニュアルが付属しているので、いったん学べば使いやすい。安定したアップデート。 |
おすすめの無料テーマ3選
コスト面から「有料テーマ」の購入が難しいという方には、以下の「無料テーマ」もおすすめです。「無料テーマ」でも優れたデザインや機能のテーマはあるので、絶対に「有料テーマ」でないとアフィリエイトブログで成功できないというわけでもありません。多機能な有料プラグインを併用すれば、プロフェッショナルなブログの見た目・仕様に近づけることも可能です。
- Cocoon
「SEO対策・アフィリエイト機能・独自ブロック」を備えた日本製の無料テーマです。カスタマイズの幅が広くて、アフィリエイトサイト初心者にも簡単に使いこなしやすい点が長所です。テーマ選びに迷った時には、とりあえず「Cocoon」を入れておけば間違いはないです。 - Snow Monkey
モダンなデザインとブロックエディタの相性が良い無料テーマです。直感的に操作性のレベルが高いので初心者にもおすすめです。日本語サポートもあるので、分からないことが出てきたときに解決しやすいのも魅力です。 - GeneratePress
シンプルな設計・デザインのテーマですが、軽量かつ高速というのが魅力になっています。初心者にも上級者にも需要のあるテーマであり、一定以上のWordPressの知識があればプロ向けサイトにも活用可能です。
予算別テーマ選びのポイント
- 1万円以下:無料テーマをベースにしながら、必要に応じて有料プラグインで機能を補いましょう。
- 1〜2万円:「SWELL・JIN-R・SANGO・STORK19」など、基本機能が充実しているテーマが多数あります。この価格帯の出費ができるのであれば、ほぼすべての有料テーマから好きなものを選ぶことができます。
- 2〜3万円:「賢威」をはじめとする高機能でカスタマイズ性に優れた有料テーマも選べるようになります。プロフェッショナルな外観・機能を持つアフィリエイトブログやビジネスサイト向けのテーマになってきます。
テーマ導入時の注意点
有料テーマを導入する際には、以下の点をチェックしておくと良いです。
- 購入前の確認事項
デモサイトでの動作確認をしっかりと見ておきましょう。「サポートの内容・期間」や「ユーザーレビュー」などを確認することも大切です。導入した後に後悔しないために、テーマがあなた自身のブログ(サイト)の用途・カスタマイズに適しているかどうか事前にしっかりとチェックしましょう。 - 導入時のポイント
テーマ導入前には必ずバックアップを作成しておきます。導入後もバックアップを取りながら、段階的にカスタマイズを行ったほうが安全でしょう。前のテーマの時にダウンロードしていたプラグインとテーマの相性についてもチェックしておく必要があります。テーマ変更によって使えなくなるプラグインは少なからずあります。
まとめ
WordPressのテーマ選びは、サイトのデザイン・品質・運営(記事執筆)のしやすさに直結しています。デザインの選択肢が増えてブロックエディターの使い勝手も良くなるため、可能であれば「無料テーマ」よりも「有料テーマ」の導入がおすすめです。この記事も参考にしながら、「サイトの用途・予算」に合わせた最適なテーマを選択してみてください。
理想のサイト構築に近づけるためのテーマ選びは人それぞれですが、迷って決められないときは有料テーマであれば「SWELL・STORK19」、無料テーマなら「Cocoon」をとりあえずセレクトしておけばデザイン・使い勝手(ブロックエディターでの記事の書きやすさ)は向上するでしょう。
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