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字が汚い人に勉強ができる人が多いという俗説
字が汚いほどに頭が良いとは言えない:ただし頭の回転が速いために文字の正確さ・美しさ(美文字)に全くこだわらない天才もいる
字が汚い人の心理・特徴
「字が汚い人」の特徴・心理1:文字の美しさへのこだわりがない
「字が汚い人」の特徴・心理2:せっかちな性格で早く物事を終わらせたい
「字が汚い人」の特徴・心理3:男性のほうが文字が汚い人が多い
「字が汚い人」の特徴・心理4:女性で文字が汚い人は「かわいい文化」を重視していない
「字が汚い人」の特徴・心理5:思考速度が速い・頭の回転に体(手)が追いつかない
「字が汚い人」の特徴・心理6:自己中心的・結果重視で人の目を気にしない
学生時代に勉強ができる人には「字が汚い人」が多いという俗説がありますが、実際にそうだったと思う人もいるのではないでしょうか?「字が汚い人」にも頭が悪くて成績が低い人も多くいますが、「字が綺麗な人」はある程度頭が良い人は多くても、トップレベルの成績の人(天才的な人)は少ないという印象もあります。
「字が汚い人」のほうが勉強ができるという俗説には例外も多くあるのですが、「字が汚くなる理由」を考えると完全な迷信・誤解とまでは言えない面もあります。「字が汚くなる理由」として、「頭の回転が速くて、文字を手で書く作業が追いつかない」や「すでに分かっていることを綺麗な文字で書く価値を見いだせない」ということがあるからです。
そのため、「思考速度が速くて人よりも早く物事を学習できる人」の中には、「字を丁寧・綺麗に書くための時間や手間」を惜しんで、ただ読めればいいという考えで「汚い文字の走り書きをする人」が増えやすいのです。一方で、あまりに字が汚いと「いい加減で無責任な性格」や「大雑把で不真面目な人間性」といった偏見を受けやすいデメリットもあります。特別な天才・有能な人でない限り、字が汚すぎると逆に「勉強してこなかった頭が悪い人」と思われてしまう恐れもあるのです。
字が汚い人の心理・理由
「字が汚い人」の特徴として、「文字の美しさへのこだわりがない」ということがあります。「字が汚い人」のかなりの割合は、「本気で丁寧に書いても文字が汚い」というよりも「綺麗な文字を書くつもり(綺麗な文字を書く気持ち)がない」に近いのです。
いわゆる「美文字」を丁寧に書こうとする意志がなく、「美文字の価値・意味」も感じていないので、適当にパパッと読める程度の汚い文字を書いてしまいがちになります。「文字の美しさ・綺麗さ・正確さ」に対するこだわりがないほど、文字は必然的に汚くなりやすいのです。しかし、「こだわりのなさの理由」が「合理的な効率性・実用性」という人の中に、「頭の良い人(頭の回転が速い人)」も含まれています。
「字が汚い人」の性格特徴として、「せっかちな性格で早く物事を終わらせたい」ということを挙げられます。「字が汚い人」はとにかく早く文字を書き終えようとする傾向があり、急いで文字を書いたことの結果として「汚い文字」を書いてしまいがちなのです。
「字が汚い人」には、「できるだけ早く物事を片付けたい・できるだけスピーディーに仕事を終わらせたい」という前のめりの姿勢でいつも急いでいる「せっかちな人・仕事(勉強)が早い人」が多いのです。「ゆっくりと時間をかけて綺麗な文字を書く」のではなく、「できるだけ時間をかけずに読めればいいレベルの文字を書く」ことで字は汚くなってしまいますが、せっかちな性格で焦っている人はゆっくり文字を書くことがまずないのです。
「字が汚い人」の特徴として、「男性のほうが文字が汚い人が多い」ということがあります。「字が汚い男性」は、「男性はちまちまと時間をかけて文字を丁寧・綺麗に書く必要がない」という偏った男性ジェンダーを持っていることが多くなります。統計的には、男性のほうが女性よりも「がさつ・粗雑・荒っぽい・(見てくれよりも)結果重視」といった性格傾向があることも、男性のほうが文字が汚い人が多い原因になっています。
統計的には、男性のほうが女性よりも「がさつ・粗雑・荒っぽい・(見てくれよりも)結果重視」といった性格傾向があることも、男性のほうが文字が汚い人が多い原因になっています。また、物理的に手が大きいほど、細かくて丁寧な動きが面倒に感じやすいので、女性よりも手が大きな男性に「字が汚い人」が多くなりやすいのもあります。
『女性で文字が汚い人は「かわいい文化」を重視していない』というのが、「字が汚い人」の特徴になっています。女性は若い頃は特に「ファッション・髪型・小物・体型などの見た目(外見)」を気にする人が多く、その見た目重視の価値観が「文字の形・印象」にも反映されやすくなります。現代社会では「かわいい文化」の影響力が強まっていることもあり、女性の大多数は「あまりに汚い文字(かわいくない文字)は書きたくない」と思っています。
近年はスマホやパソコンの普及で、手書き文字を書く頻度は大きく減ってはいます。しかし、ちょっとしたメモや手紙を書く時でも「極端に汚い文字」を書いてしまうと、「かわいくない・がさつ・いい加減・清潔感がない(掃除ができない)」などのマイナスの先入観を持たれると感じている女性は多いため、男性よりは綺麗・丁寧な文字を書く比率が高くなるのです。
「字が汚い人」の特徴・知性の傾向として、「思考速度が速い・頭の回転に体(手)が追いつかない」ということを挙げられます。物事を思考したり記憶したりするスピードが速すぎる人は、その思考のスピードに筆記する手の動きが追いつかないことで、文字が汚くなりやすいのです。
頭が良い人には「字が汚い人」が多いという通説(俗説)の理由の一つとして、この「思考速度・記憶速度(学習速度)・頭の回転の速さ」を上げることができるでしょう。頭の回転が速くてすでに分かっていることや覚えていることが多いからこそ、「わざわざ時間・手間をかけて綺麗な文字を書く必要性」を感じにくくなるのです。
「自己中心的・結果重視で人の目を気にしない」というのが、「字が汚い人」の性格行動の特徴になります。綺麗な美文字を書く人は、「自己イメージ向上の意図」もありますが「読む人が読みやすいようにするという意図」も持っています。反対に、字が汚い人は「読む人の読みやすさ」や「自己イメージと関係する人の目」を気にしていないことが多いのです。
そのことから、字が汚い人は「自分の文字を読む人が読みにくくても構わない」とか「自分にさえ読めればそれで良い」とかいった、「自己中心的な考え方」をしているケースが多くなります。一方で、字が汚い人には「仕事・勉強のスピードが速くて結果を出せる人」も多いと言われていますが、その理由として「文字の外観よりも物事の結果を重視するという価値観」を考えることができるでしょう。
「字が汚い人」の心理・性格特徴を説明してきましたが、結論を言うと「字が汚い人の大半は特別に頭が良いわけではない」ということになるでしょう。そもそも一見して「綺麗かつ丁寧な文字(美文字)を書く人」の比率自体が高くないため、「普通の文字・汚い文字を書く人」の中に頭が良い人が含まれている確率のほうが高くなっています。
しかし、元東進のカリスマ予備校講師でタレントの林修氏が「東大の学力(成績)トップレベルの人には文字が汚い人が多い」と言っているように、「特別に頭が良い人・特別に勉強ができる人」は文字が汚いということにも一定の理由はあります。「文字が汚い人」の特徴として、「頭の回転(思考のスピード)が速すぎて、文字を書くスピードが追いつかない」ということがあるからです。
しかし「文字が汚くて頭が良い人」は、本当に文字を書くのが下手というよりも、「時間をかけて丁寧に綺麗な美文字を書くことに価値を見出していない」というのが近いと考えられます。ゆっくりと時間をかけて綺麗な文字を書こうと思えば書けるけれど、「綺麗な文字」よりも「思考の速度・仕事の効率・学習の速さ」のほうを重視しているので、殴り書きのような汚い文字をササッと書いてしまうことになりやすいのです。
もっとも勘違いしてはいけないのは「汚い文字を書けば頭が良くなる」という因果関係の捏造・取り違えであり、実際は「思考のスピードが速くて頭の良い人には、文字が汚い人も多い」というのが事実の一端になります。
「文字を綺麗・丁寧に書くこと」をどれくらい重視して練習・実践しているのかが、「文字の綺麗・汚いの違いのもっとも大きな理由」ですが、思考速度が特別速い天才には「のろのろと綺麗な文字を書くこと自体に意味はない(思考の内容と素早い応用にこそ意味がある)」と考える人の比率が高い可能性はあります。