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「早口な人」はエネルギッシュ・知的で有能な人も多いが、相手を疲れさせることもある
「早口な人」のメリット・デメリット：極端な早口は改善したほうが印象・対人評価はアップする
早口な人の心理・特徴
「早口な人」の特徴・心理1：他者・社会と関わる行動力がある外向型性格
「早口な人」の特徴・心理2：頭の回転が速くて話すほうが得意
「早口な人」の特徴・心理3：せっかち・多忙でスケジュールが詰まっている
「早口な人」の特徴・心理4：合理主義で効率性・時間短縮を重視
「早口な人」の特徴・心理5：浅く広い人間関係を持つ傾向
「早口な人」の特徴・心理6：期待に応えて人を助けたい・一度に多くの情報を伝えたい
あなたは「話すスピード」が速いほうでしょうか遅いほうでしょうか？あなたの周りに話すスピードが速い「早口な人」はいますか？「早口な人」には自分は頭の回転が速くて言葉を流暢に操ることができると思っている「自己評価が高い人」も多いのですが、「早口の人に対する印象」にはポジティブなものとネガティブなものがあります。
早口な人には社会・他者と関わることに生きがいを見出すエネルギッシュな性格の人が多く、話している相手に対して「パワフルさ・押しの強さ・知識や情報の多さ（説得力）」をアピールしやすい長所があります。一方で、「早口な人が苦手だと感じる人」もたくさんいて、「早口で話されると頭が痛くなる・早口な人と一緒にいると疲れる・早口な人に人間的な深みを感じない（説得力がない）」といったネガティブなイメージを持たれるデメリットもあります。
この記事では、「早口な人」の性格特徴・心理状態・理由などについて分かりやすく紹介していきます。
早口な人の心理・特徴
「早口な人」の性格特徴として、「他者・社会と関わる行動力がある外向型性格」を挙げることができるでしょう。分析心理学者（ユング心理学者）のカール・グスタフ・ユングは、人間の性格を「外向型性格」と「内向型性格」に分類しました。外向型性格というのは、「自分の外部にある社会・他者・経済（金銭）などに自分の欲求・関心が向かいやすい性格」を意味しています。
内向型性格とは、反対に「自分の内面世界にあるイメージ・信念・感覚などに自分の欲求・関心が向かいやすい性格」になります。早口でまくしたてるように話す人は、「他者・世の中に自分の意見や考えをできるだけ早く多く伝えたいという欲求」を持っていることが多く、エネルギッシュに社会生活・人間関係に適応しようとする外向型性格に当てはまりやすいのです。
「早口な人」の心理的特徴として、「頭の回転が速くて話すほうが得意」ということがあります。頭の中にある「知識量・情報量」が多くて、その内容を短時間ですべて伝えようとする人は、必然的に「早口」になってしまいます。常に頭の中に他者（世の中）に伝えたい大量の情報があって、フル回転で頭を働かせているので、スローペースでゆっくりと話すような気分にはなりにくいのです。
早口な人は「頭の回転スピード」が速くて、できるだけ多くの知識・情報・意見を効率的に言葉にしようとするあまり、相手に聞き取れないほどの早口でまくしたててしまうことがあります。また早口な人の特徴として、「相手の話をしっかり聞くよりも、自分が勢い良く流暢に話すほうが得意」という傾向を挙げることができるでしょう。
「早口な人」の性格・心理として、「せっかち・多忙でスケジュールが詰まっている」ということを指摘できます。早口な人はいつも仕事（やるべきこと）をできるだけスピーディーに終わらせたいと考えているため、人並み以上に「せっかちで慌ただしい」という特徴があります。
早口な人は頭の回転が速くて積極的（攻撃的）なコミュニケーション能力に優れているので、「有能なビジネスマン・ネゴシエーター」として活躍できることも多いのですが、「仕事量がとにかく多い」という傾向があります。早口な人はエネルギッシュなワークスタイルで働いているケースが目立ち、「多忙な生活リズム・スケジュールに空きがない状態」になりやすいのです。
「合理主義で効率性・時間短縮を重視」というのが、「早口な人」の信念・価値観の特徴になっています。早口な人はせっかちな性格をしているので、できるだけ効率的に仕事（ビジネス）を進めて、早く良い結果を出したいと考えています。いつも最短経路で最善の結果を出すことを目標にしているので、必然的に不合理な方法を選ぶことがない「合理主義者」になりやすいのです。
早口な人は「タイム・イズ・マネー」のような合理主義の価値観との相性が良いことが多く、「時間資源をできるだけ効率的に使いたい」という考えを持っています。仕事や学業に取り組む際にも、無駄を排した効率的な方法を選択することが多く、「仕事・勉強・解決にかかる時間の短縮」をいつも意識しているのです。
「早口な人」の対人関係の特徴として、「浅く広い人間関係を持つ傾向」が挙げられます。話すスピードが遅くて行動もスローペースな人は、人見知りで非社交的な内向型性格の人が多くて、「深くて狭い人間関係」を好む傾向が目立ちます。話す速度が遅い人は、「自分が安心して関わることができる少数の友人知人との関係性」だけで十分な満足と承認感を得ることができるのです。
それに対して、「早口な人」はパワフルな行動力がある社交的な外向型性格の人が多く、あちこちの場所・イベントに出没して「浅くて広い人間関係・人脈」を築く傾向があります。外部にある刺激が好きな早口の人は、一人だけの親友や少数の打ち解けた知人と過ごすよりも、できるだけ多くの人と関わりを持ちながら、「その場その場で、いろいろな人と有意義なコミュニケーション・情報交換を楽しもうとする考え方」になりやすいのです。
「期待に応えて人を助けたい・一度に多くの情報を伝えたい」ということが、「早口な人」の利他的な特徴になっています。「早口な人」は仕事や社会生活においてもパワフルな行動力を発揮することが多く、「自分の持っている知識・情報・ノウハウ」を誰かに有効に使って欲しいという「生産的かつ利他的な価値観」を持っています。
「早口な人」はいろいろなタイプの人たちとコミュニケーションを取るのが好きな「外向型性格」であり、自分の持っている知識・情報・経験を惜しみなく他者に伝えたいと思う傾向があります。「早口な人」は、「他者の期待にできるだけ応えて、たくさんの仕事をこなしたい」という前向きで利他的なモチベーションを持っているのです。早口な人の頭脳には膨大な情報・体験が詰まっているので、その情報を惜しみなく友人知人にも教えてあげたいと思うあまり、興奮してまくしたてるような早口になりやすいのです。
「早口な人」は頭の回転が速くて保有している知識量（情報量）が多い特長があり、「早口な人との対話（やり取り）に適性がある人」に対しては説得力や有能性をアピールできるメリットがあります。早口な人は話すのが遅い人よりも「エネルギッシュでパワフルかつスピーディーな印象」を強く与えます。そのため、早口の人との会話が苦手な相手でなければ、「仕事の早い人・思考力（弁論能力）に優れていて頼れる人」と思われやすくなります。
一方で、早口な人には「せっかちで落ち着きがない人」や「焦らされているように感じて話すと疲れる人（まくしたてるように話してうるさい人）」というイメージもあり、「話す速度・テンポが合わない相手」からは低く評価されやすいデメリットもあります。また早口は「知的・有能・スピーディーな良い印象」も与えられる一方で、「冷静さや自信がない・落ち着きがなくてミスが多そう・しっかり話を聞いているか分からない・表面的で信用できない」といったネガティブな印象を与えやすいデメリットもあるのです。
極端な早口には、「話すスピードが速すぎて内容が頭に入ってこない・話が速すぎて（情報が多すぎて）うるさく感じてしまう・会話そのものが成り立ちにくい」といった致命的デメリットもあるので、可能であれば早口を少しでも改善したほうが良いでしょう。
早口の改善方法としては、「頭の中にある考えを一度にすべて話さないように意識すること」や「相手の話をしっかりと丁寧に聞いて必要最小限の返事を心がけること」「仕事量を減らして時間に追われにくくすること」だけでもやや話すスピードが遅くなってきます。自分の話し声をICレコーダーで録音して聴き直してみると、早口であるほど「自分の話し声の聞き取りにくさ・うるささ」に気づくことができ、「意識的にもう少しゆっくり話そうというモチベーション」を高めやすくなります。