歴代のノーベル経済学賞受賞者の一覧

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このウェブページでは、1969年のR.フリッシュから始まる歴代の経済学賞受賞者を一覧表にまとめて、それぞれの『受賞年度・名前・出身国・受賞理由・参考文献』を簡単に紹介しています。参考文献が市販されているノーベル賞経済学者については、Amazonの書籍販売ページへとリンクしているので、経済学関連の書籍をお求めの場合はぜひご利用ください。現時点では、ノーベル賞経済学者の大まかな概略のデータだけですが、経済学関連のトピックも少しずつ増やしていきたいと考えています。

ノーベル経済学賞受賞の経済学者の一覧表

ノーベル賞経済学者の受賞年度・主な業績・参考文献
年号受賞者受賞理由参考文献
1969年R.フリッシュ(Ragnar Frisch, ノルウェー)経済過程の分析に対する動学的モデルの確立R.フリッシュに関連する洋書

1969年J. ティンバーゲン(Jan Tinbergen, オランダ)同上
1970年P.A.サミュエルソン(Paul A. Samuelson, アメリカ)静学的・動学的経済理論の発展に対する業績、経済学における分析水準の向上P.A.サミュエルソン「経済分析の基礎」
1971年S.クズネッツ(Simon Kuznets, アメリカ)経済成長・社会構造に関する実証的手法の理論化S.クズネッツに関連する書籍
1972年J.R.ヒックス(John R. Hicks, イギリス)一般均衡理論および福祉理論に対する先駆的な貢献J.R.ヒックス「価値と資本」「経済史の理論」「経済学の思考法」など
1972年K.J.アロー(Kenneth J. Arrow, アメリカ)同上K.J.アロー「社会的選択と厚生経済学ハンドブック 」
1973年W.レオンチェフ(Wassily Leontief, アメリカ)経済成長に対する投入産出分析の発展と応用
1974年F.A.ハイエク(Friedrich August von Hayek, イギリス)貨幣理論および経済変動理論、経済・社会・組織の相互依存関係の分析フリードリヒ・A・ハイエク「隷従への道――全体主義と自由」「市場・知識・自由――自由主義の経済思想」「ハイエク、ハイエクを語る」など
1974年G.ミュルダール(Gunnar Myrdal, スウェーデン)同上
1975年L.カントロヴィッチ(Leonid Vitaliyevich Kantorovich, ソビエト連邦)資源の最適配分に関する理論
1975年T.C.クープマンス(Tjalling C. Koopmans, アメリカ)同上
1976年M.フリードマン(Milton Friedman, アメリカ)金融史・金融理論・消費分析に関する理論的貢献、安定化政策の複雑性に関する実証的研究ミルトン・フリードマンに関連する書籍
1977年J.ミード(James E. Meade, イギリス)国際貿易に関する理論および資本移動に関する理論
1977年B.G.オーリン(Bertil Ohlin, スウェーデン)同上
1978年H.A.サイモン(Herbert A. Simon, アメリカ)経済組織内部での意思決定プロセス
1979年T.W.シュルツ(Theodore W. Schultz, アメリカ)開発途上国の経済問題と経済成長に関する分析
1979年A.ルイス(Sir Arthur Lewis, イギリス)同上
1980年L.R.クライン(Lawrence R. Klein, アメリカ)景気変動・経済政策を分析する経済モデルと手法開発
1981年J.トービン(James Tobin, アメリカ)金融市場とその支出決定・雇用・生産物・価格との関連性の分析
1982年G.J.スティグラー(George J. Stigler, アメリカ)産業構造と市場の役割・規制の研究
1983年G.ドゥブロー(Gerard Debreu, アメリカ)一般均衡理論の徹底的な改良と経済理論の新たな分析手法
1984年J.R.N.ストーン(J.Richard N. Stone, イギリス)、国民勘定のシステム発展に関する研究、経済分析の実証的な基礎研究
1985年F.モディリアーニ(Franco Modigliani, アメリカ)貯蓄と金融市場の分析
1986年J.M.ブキャナン(James M. Buchanan Jr., アメリカ)公共選択理論における契約・憲法に関連する基礎研究J.M.ブキャナンに関連する書籍
1987年R.M.ソロー(Robert M. Solow, アメリカ)経済成長理論への貢献
1988年M.アレ(Maurice Allais, フランス)市場と資源の効率的な利用に関する理論
1989年T.ホーヴェルモ(Trygve Haavelmo, ノルウェー)計量経済学の確率基礎理論の解明、同時発生的経済構造の分析
1990年H.M.マーコウィッツ(Harry M. Markowitz, アメリカ)資産形成の安全性を高めるための一般理論
1990年M.H.ミラー(Merton H. Miller, アメリカ)同上
1990年W.F.シャープ(William F. Sharpe, アメリカ)同上
1991年R.H.コース(Ronald H. Coase, イギリス)経済機能における取引費用と財産権の発見・明確化
1992年G.S.ベッカー(Gary S. Becker, アメリカ)非市場における行動を含めた広範な人間行動と社会的な相互作用へのミクロ経済学の研究
1993年R.W.フォーゲル(Robert W. Fogel, アメリカ)経済史の革新的研究
1993年D.C.ノース(Douglass C. North, アメリカ)同上
1994年J.F.ナッシュ(John F. Nash Jr., アメリカ)ゲーム理論のうち、非協力ゲームの均衡分析の理論化。ハリウッド映画「ビューティフル・マインド」のモデルナッシュは何を見たか -純粋数学とゲーム理論
1994年J.C.ハーサニ(John C. Harsanyi, アメリカ)同上
1994年R.ゼルテン(Reinhard Selten, ドイツ)同上
1995年R.E.ルーカス(Robert E. Lucas Jr., アメリカ)合理的期待仮説の理論を発展させ、マクロ経済学に貢献
1996年W.ビックリー(William Vickrey, アメリカ)情報の非対称性のもとでの経済的誘因の理論
1996年J.A.マーリーズ(James A. Mirrlees, イギリス)同上
1997年R.C.マートン(Robert C. Merton, アメリカ)金融派生商品(デリバティブ)の価格決定法
1997年M.S.ショールズ(Myron S. Scholes, アメリカ)同上
1998年A.セン(Amartya Sen, インド)所得分配の不平等に関する厚生経済学アマルティア・セン「不平等の経済学」「自由と経済開発」「集合的選択と社会的厚生」「貧困の克服」など
1999年R.A.マンデル(Robert A. Mundell, アメリカ)マンデル・フレミング・モデルと最適通貨圏の分析
2000年J.J.ヘックマン(James J. Heckman, アメリカ)ミクロ計量経済学において、個人と家計の消費行動の統計的分析とその理論化
2000年D.L.マクファデン(Daniel L. McFadden, アメリカ)同上
2001年G.A.アカロフ(George A. Akerlof, アメリカ)情報の非対称性のある市場分析
2001年A.M.スペンス(A. Michael Spence, アメリカ)同上
2001年J.E.スティグリッツ(Joseph E. Stiglitz, アメリカ)同上ジョセフ・E・スティグリッツ「マクロ経済学」「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す」「スティグリッツ入門経済学」「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」など
2002年D.カーネマン(Daniel Kahneman, アメリカ)行動経済学と実験経済学という新研究分野の開拓
2002年V.L.スミス(Vernon Lomax Smith, アメリカ)同上
2003年C.W.J.グレンジャー(Clive W.J. Granger, イギリス)時系列分析手法
2003年R.F.エングル(Robert F. Engle, アメリカ)同上
2004年F.E.キドランド(Finn Erling Kydland, ノルウェー)動学的マクロ経済学への貢献、リアルビジネスサイクル理論
2004年E.C.プレスコット(Edward C. Prescott, アメリカ)同上
2005年R.オーマン(Robert John Aumann, アメリカ&イスラエル)非協力と協力を巡るゲーム理論の分析
2005年T.C.シェリング(Thomas Crombie Schelling, アメリカ)同上
2006年E.S.フェルプス(Edmund Strother Phelps, アメリカ)マクロ経済政策における異時点間のトレードオフに関する分析

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