格安スマホの選び方・始め方:格安スマホ(格安SIM)に乗り換えて毎月の通信費を大幅削減

スマホの毎月の料金が高いと感じる人にオススメなMVNOの格安スマホ・格安SIM


格安スマホに乗り換えたい人がまずチェックしておきたいこと


UQモバイル・BIGLOBEなどMVNOは多いけれど、自分に合ったものを選ぶ


格安スマホ・格安SIMに関する不安・疑問について

スマホの毎月の料金が高いと感じる人にオススメなMVNOの格安スマホ・格安SIM

インターネットやアプリの利用で、今や生活必需品となった『スマホ(スマートフォン)』ですが、携帯電話の3大キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)でスマホを購入して回線を契約した場合には『毎月の支払料金』が高くなってしまうという問題もあります。

例えば、NTTドコモ(2017年5月時点)であればスマホの最安プランに近い構成でも『カケホーダイライト1700円+SPモード300円+データSパック(2GB)3500円=5500円』となるが、これだと5分以内の通話しか無料にならずインターネットをほとんど使えないという結構不便なプランになってしまいます。

電話もネットもアプリもそれなりに使う一般的なユーザーであれば『カケホーダイ2700円+SPモード300円+データMパック(5GB)5000円=8000円』が多く、今は1000円しか違わないのに15GBも多く使える『ウルトラデータLパック(20GB)6000円』を契約する人も増えているので合計で9000円程度を払っていることも多いのです。

実際にはここにケータイ補償サービスの500円程度や端末の分割払いの料金(毎月数百円~1000円以上)、任意の定額サービスなども加わってくるので、スマホの月額が“10000円”を超えている人も少なからずいると思われます。大手の3キャリアでスマホを購入・契約すれば、最低限の実用性のラインとされる5GBのプランでも月額7000円以下で所持することは難しいのです。こういった高額になりやすいスマホの月額料金を一気に下げるためのとっておきの切り札がMVNOが提供するいわゆる『格安スマホ・格安SIM』なのです。

格安スマホ・格安SIMはMVNOと呼ばれる通信事業者によって販売・提供されています。MVNO(Mobile Virtual Network Operator)は『仮想移動体通信事業者』と訳されていますが、簡単に言えば通信サービスを提供するための自前の基地局・電波塔などのインフラを持っていない低コストの事業者で、大手キャリアから通信回線を(電波独占禁止の法律による規定によって)安く借りることによって『格安の通信プラン』を提供しているのです。

MVNOは現時点で40社以上もの事業者が格安スマホ・格安SIMのサービスを提供していますが、3大キャリアからMVNOの格安スマホ・格安SIMに上手く乗り換えれば毎月の支払い額を『半額以下』にしてしまうことも可能ですよ。

格安スマホに乗り換えたい人がまずチェックしておきたいこと

今、大手の3大キャリアでスマホを契約している人で、格安スマホに乗り換えたいと思って検討している人は、まず過去3ヶ月分くらいの利用明細を見て『現在の平均的な通話時間・通信量』をチェックしてみましょう。スマホの無駄な支払いを減らしたければ、まず自分がどのくらいの頻度・時間で通話しているのか、どれくらいの量のデータ通信をしているのかを把握することが大切になります。

といっても難しく考える必要はありません。電話については『1回5~10分以上の通話をよくしているか(長電話をしているか)』、データ通信(ネット・アプリの利用)については『月にだいたい何GBくらいのデータ通信をしているか』をチェックしてみてください。

長電話をよくする人は、無料通話の時間に制限があるプランよりも、いくら長く話しても通話料が定額から変わらないカケホーダイのプラン(定額プラン)のほうが安心でしょう。通話が1~10分まで無料(定額)といったプランがMVNOの格安スマホ(格安SIM)では多いのですが、5分超(10分超)の通話料金は従量制で20円/30秒ほどのかなり高額な通話料がかかってしまうので注意が必要です。

データ通信の通信料も、毎月1~5GB以下くらいしか使わないのであれば格安スマホでかなり安いプランを選択することが可能になりますが、各プランで決められた容量を超えてしまうと『追加の通信量の購入(1GBいくらの従量制)』に移行するので、『少し余裕を持ったデータ通信量のプラン』を選ぶほうが良いかと思います。どうせスマホを購入・契約するのであれば、動画・音楽・ゲームなどを通信量をあまり細かく気にせずに楽しめたほうが満足度は上がりやすいですし、MVNOの格安スマホのプランであれば5GB以上でもかなりお得な価格設定になっています。

MVNOの格安スマホ・格安SIMを購入・契約する場合には、今使っているキャリアのスマホがある人なら、『今と同じ電話番号』を『MNP(携帯電話番号ポータビリティー)』によって使い続けることができます。契約しているキャリアの実店舗に行くか、カスタマーサービスに電話をかけることによって、『MNPの予約番号』を受け取ることができますので、その予約番号をMVNOの事業者に提出することによって今と同じ番号で格安スマホ・格安SIMを使うことができるというわけです。

今は3大キャリアで購入したスマホにも、MVNOの事業者から購入したSIMカード(通信用カード)を差し込むことが可能なケースが増えていますが、特にiPhoneやNTTドコモのスマホ端末はSIMカードの入れ替えのみで格安SIMのサービスに移行しやすくなっています。

ソフトバンクのAndroidのスマホは規格上の理由で、格安SIMサービスを利用できないことが多いようですが、『自分が今持っている端末』がMVNOの格安SIMのサービスに適応しているかは各事業者のウェブサイトなどで確認できるようになっています。基本的には、今契約しているキャリアと同じ回線を使っているMVNOの会社であれば(ドコモならOCNモバイル、auならUQモバイルなど)、今使っているスマホ端末をそのまま利用しやすいようにはなっているはずです。

キャリアのスマホ本体に格安SIMカードを差し込んで利用できるようにするには契約期間などの一定の条件が必要なことがありますが、この作業を『SIMフリー化』といいます。今はだいぶ変わってきていますが、少し前まで大手キャリアのスマホ端末には、そのキャリアが発行するSIMカードしか使えないようにする(顧客を囲い込むための)『SIMロック』と呼ばれる制限がかけられていました。

SIMフリー化というのは、このSIMロックを解除することです。『SIMフリー端末』という言葉もよく聞くようになりましたが、このSIMフリー端末というのは『どこの通信事業者(MVNO)のSIMカードでも差して利用できる端末』という意味なのです。とはいえ、今使っているスマホ端末が特別にお気に入りであるとか、買ってからまだ日にちが経っていないとかでなければ、MVNOが販売している『格安スマホの本体(新品)』を購入して格安SIMを契約するというのもオススメです。

UQモバイル・BIGLOBEなどMVNOは多いけれど、自分に合ったものを選ぶ

MVNOには約40社以上もの企業が参加していて、色々な『格安SIMのプラン・格安スマホ端末の種類』がありますが、どのMVNOにするかを選ぶ基準の一つとして『どこのキャリアの回線を使っているか』があります。

基本的にはやはり通信インフラを大量の保有している最大手のNTTドコモの回線を借りているMVNOが多くなっています。『OCNモバイルONE(NTT)、BIGLOBE、楽天モバイル、フリーテル、イオンモバイル、TONEモバイル(TSUTAYA)、ヤマダニューモバイル(ヤマダ電機)、BIC SIM(au回線も)、mineo(au回線も)』はドコモの回線を使用しています。『UQモバイル、BIC SIM、mineo』はauの回線を使用しています。『ワイモバイル』はソフトバンクの回線ですね。

auのUQモバイルは、深田恭子(ふかだきょうこ)・多部未華子(たべみかこ)・永野芽郁(ながのめい)のCMラッシュで知名度が高くなっており、ワイモバイルも桐谷美玲(きりたにみれい)・ピコ太郎などのCMでよく知られています。有名な格安スマホの会社が一番安くて使いやすいというわけではないのですが、UQモバイルとワイモバイルは実店舗数も多いので、ネットと電話を介した契約・サービスだけでは不安という人は安心しやすい部分もあります。

どのMVNOにするかを選ぶ基準でもっとも大切なのは『データ通信プラン+音声通話プラン』ですが、1GBの最安プランがあるかないかの違いはありますが(1GBプランは通信量上限が小さすぎてWiFi環境が自宅にない人だと毎日のネット・アプリの使用はできません)、3~5GB以上の実用性のあるプランになるとMVNO間ではそれほど大きな違いはありません。

2017年時点での大まかな格安スマホ・格安SIMのデータ通信プランの相場を示すと、『3~4GB:900円~1000円程度』『5~7GB:1400円~1600円程度』『10~12GB:2300円~2700円程度』『20GBの大容量:4000円~4500円程度』といった感じになっています。これより大幅に高いのであれば、格安スマホ・格安スマホとしてはお得とは言えない料金設定になってきますが、ある程度名前の知られたMVNOの格安SIMのプランであればこの範囲に収まっていると思います。

音声通話プランは、かけ放題のプランがあっても多くは『5分以内のプラン』が多く、それ以上の時間を話すと従量制になるので注意が必要です。IP電話で音声品質は多少劣りますが、『イオンモバイル』は例外的に1500円で、時間制限のないかけ放題の音声通話プランを用意しています。『BIGLOBE』には、決められたアプリの動画・音楽などのエンターテイメントを月額480円の定額で楽しめるプランも準備されています。『UQモバイル』はかけ放題と通信データのセットプランが充実しています。楽天スーパーポイントを貯めている人であれば、ポイントで支払いもできる『楽天モバイル』が便利でしょう。

『BIGLOBE』であれば、格安スマホの端末本体と格安SIM(格安通信+通話のプラン)のセットプランが充実していて、人気の高い『最新スマホ』をお得な価格で入手しやすくなっています。ASUSのZenFone3 MAX、モトローラのMOTOG5 Plus、ファーウェイのnovaなどの最新スマホを購入しても、6GBプランなら月額3000円台~5000円台(どのスマホ端末を選ぶかによって月額が変わります)で使うことが可能です。

メッセンジャーアプリのLINEでおなじみの『LINEモバイル』であれば、ドコモの回線を借りているので通信エリアが広くて、特定サービスのデータ通信料をゼロにしてくれる『カウントフリー』のサービスもあります。『コミュニケーションフリープラン(1110円~3220円)』にすれば3GB~10GBの通信量を選択できて、『LINE・Twitter・Facebook・Instagram』はデータ消費ゼロでいくらでも使えるので非常に便利ですよ。

格安スマホ(格安SIM)では、LINEなどの年齢認証ができずに使えないリスクもありますが、LINEモバイルはLINEを運営している会社なので当然『LINEの年齢認証』にも対応しています。LINEを使っている友達に『データ通信量のプレゼント』をすることも可能で、『スタンプのプレゼント』のような使い方をすれば、LINEモバイルを使っている友達から喜ばれると思います。

NTTドコモのスマホ端末を既に持っているのであれば、LINEモバイルの格安SIMの契約ができますが、10GBで月額2640円というのはかなり安いと思います。ドコモなら3000円以下では通信量5GBの契約さえできません。ただ10GBで音声通話つきの3220円のプランにしても『通話料20円/30秒』はかかってしまうので、基本はLINEのトークで友達と通話したほうが良いでしょう。

格安スマホ・格安SIMに関する不安・疑問について

格安スマホ・格安SIMの料金の安さやサービスの良さは分かっているけど、『そんなに安いからには何か裏(問題)があるんじゃないの?』という不安・疑問を抱いている人は多いと思います。

格安スマホに対する代表的な不安として、『格安スマホは通信速度が遅くなるのではないか?通信速度が不安定なのではないか?』がありますが、この不安については『利用者が多くて回線が混み合う時間帯(お昼休み・朝夕のラッシュ時など)』には大手キャリアよりも遅くなる可能性はあります。

格安スマホ・格安SIMを運用するMVNOの会社は大手キャリアから回線を借りていて、回線の通信容量に制限があるので、一気に利用者のアクセスが集中すると回線速度は低下しやすくなります。しかし体感できるほど通信速度が遅くなることは今ではかなり減っていて、(MVNOの会社の回線の太さでも変わりますが)通信制限がかかっている時のような遅さになることは多くはないでしょう。

『格安スマホにすると“@docomo.ne.jp”などのキャリアメールが使えなくなるのではないか?』という不安もあると思いますが、これは確かに使えなくなってしまいます。キャリアメールの代わりにGメールやYahooメールのようなフリーメールを代わりに使わなければなりません。Gメールなどからキャリアメールの人にメールを送る場合、相手がキャリアメールで『PCメールの受信拒否の設定(迷惑メール対策など含め)』をしていると、メールが届かないので拒否の解除(自分のメールアドレスの受信許可)をしてもらう必要があります。しかし現在ではメールよりもメッセンジャーアプリの機能を持つSNSである『LINE』を使う人が多くなっているので、キャリアメールがなくてもそれほど困ることはないだろうと思います。

『格安スマホは通話料が高いのではないか?』という疑問もありますが、これは『かけ放題プランでどれだけ長い時間話しても通話料無料のプランは基本的にはない』と考えて良いと思います。3~5分以内の通話であれば通話料は無料というプランが多いですが、それ以上の時間話すと従量制で20円/30秒の料金が追加でかかるので十分に注意してください。あるいは家族や友人が相手であれば、固定番号からの電話ではなく、LINEやSkypeなどのアプリに付属する通話機能(IP電話)を使えば通話料は無料になります。Skypeなら無料でテレビ電話をすることもできますよ。

『格安スマホ・格安SIMのMVNOの会社はサポートやアフターフォローが悪いのではないか?』という不安もありますが、確かに実店舗が多くて何でも相談できる大手キャリアと比較すればサポート体制は劣ります。ワイモバイルやUQモバイルのように資金力があってサポートをする実店舗を増やしているMVNOの会社もあるのですが、基本的には身近に店舗がないことが多く、『契約内容・サービス内容の相談』はできても『スマホ端末の操作・故障などの相談』はメーカー扱いになってしまい、その場では対応してくれないことが多いです。

大手キャリアであれば、故障の修理受付の際に、すぐにその場でスマホの代替機を貸し出してくれるので、故障や紛失があっても『スマホが手元にない期間』がほとんどないのですが、格安スマホは故障・紛失をした際に『代替機がない+スマホが手元にないとなるリスク』はあります。SIMカードの差込みや通信設定など初期の端末設定(セットアップの設定)も自分自身でしなければならないこともありますが、店舗のある格安スマホであれば、店員さんが教えてくれたり代わりにやってもらえるので心配は要らないでしょう。また手順を示した説明書はついているので、初期の端末設定の作業そのものが難しいわけではありません。

日本国内でもっとも売れている端末はApple社のiPhoneですが、『iPhoneも格安SIMを差し込んで使えるの?』という疑問もあると思います。ワイモバイルなどではiPhoneと格安SIMのセット販売もありますが、大手キャリアで既に購入しているiPhoneであっても格安SIMのプランで契約して利用することは可能です。元のキャリアと同じ回線を使っている格安スマホのMVNOであれば、SIMカードを入れ替えるだけでiPhoneを格安プランで使えるようになります。違うキャリアの回線のiPhoneであっても、SIMロックを解除してSIMフリー化することで使えるようになります。

ただし、『iPhone6以前のiPhone』はSIMロックの解除(SIMフリー化)ができない仕様になっているので、元のキャリアとMVNO(格安SIM)の回線が違うとそのiPhoneで格安プランを利用することはできません。『iPhone6以前のiPhone』であっても、元のキャリアとMVNO(格安SIM)の回線が同じであれば、SIMカードを変更するだけで使えるようになります。『iPhone6s以降のiPhone』であれば、SIMロック解除によるSIMフリー化が可能なので、違う回線のMVNOであっても格安SIMのプランを使うことができますよ。

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