塩酸エチレフリンの効能・作用・副作用

塩酸エチレフリンについての基本情報

塩酸エチレフリンの効能・作用……効能は『本態性低血圧・症候性低血圧・起立性低血圧・網膜動脈の血行障害』です。

塩酸エチレフリンは、心臓(心筋)に働きかけて『心筋の収縮力』を高めることで、血圧を上昇させてくれる『低血圧の治療薬』です。収縮力が高まることで血圧が上がり、心臓から一度に拍出される血液量が増えて、低血圧の立ちくらみや気分の悪さ、脱力感などを改善してくれます。

低血圧そのものを治療する薬ではなく、一時的に血圧を上げてくれる対症療法のお薬ですが、安全性が高く大きな副作用はほとんどありません。低血圧の原因は『体質・生活習慣』が主であり、栄養バランスの取れた食事に塩分を少し多くするなどの“食事療法”、軽い運動を定期的に続ける“運動療法”などにも効果が認められています。

塩酸エチレフリンの商品名……エフォリン(マイラン製薬),エホクロン(辰巳化学),エホチノン(大鵬薬品),エホチール(日本ベーリンガー),塩酸エチレフリン(鶴原・東和薬品・キョーリンリメディオ・陽進堂),コロヒポナリン(日医工),サイバネール(イセイ)

平均的な用法・用量……1回5~10mgを3回。

副作用……動悸,胃腸障害,吐き気,食欲不振,口の渇きなど。

重大な副作用(発症頻度は低い)……特に無し。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、急性うっ血性心不全,冠不全のある人。

『処方してはいけない禁忌』は、高血圧の人,甲状腺機能亢進症の人。

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