L-カルボシステインの効能・作用・副作用

スポンサーリンク

L-カルボシステインについての基本情報

L-カルボシステインの効能・作用……効能は『去痰・排膿・排液』です。感冒(風邪)や気管支喘息、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、気管支拡張症、咽喉頭炎などで痰(たん)が出る時に処方されます。あるいは、慢性副鼻腔炎などで膿(うみ)が出る時にも使われます。滲出性中耳炎における排液にも処方されます。

炎症性疾患によって出てくる『痰・膿・体液』を排出しやすくするための薬です。炎症で傷ついた気管支粘膜の修復を早めたり、気道から分泌される粘液成分を調整したりすることで、痰を排出しやすくしてくれます。鼻炎に対しては鼻粘膜の炎症を和らげたり、滲出性中耳炎に対しては中耳に溜まっている体液の排出を促進してくれます。去痰や排膿、排液の効果ですっきりとさせて、患者の症状を楽にさせることができます。小児用の飲みやすいシロップ剤・細粒もあります。

L-カルボシステインの商品名……カージリン(マイラン製薬・マルコ)、カルブタン(マイラン製薬)、クィーブラン(陽進堂)、クインスロン(辰巳化学)、サワテン(沢井)、シスカルボン(共和薬品)、シスダイン(大正薬品・辰巳化学)、C-チステン(鶴原・マルコ・日医工)、ムコダイン(杏林)、ムコダインDS(杏林)、ムコチオ(小林化工)、ムコチオS(小林化工)、ムコトロン(大洋薬品・田辺三菱)、メチスタ(東和薬品・帝三)、ルボラボン(イセイ)

平均的な用法・用量……1回500mgを3回に分けて服用。小児用シロップ剤は、1回10mg/kgを3回。

副作用……食欲不振、過敏症(発疹)、下痢、腹痛など。

重大な副作用(発症頻度は低い)……特になし。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、肝機能障害がある人、心疾患(心臓の機能障害)のある人、妊婦など。

『処方してはいけない禁忌』は、特になし。

スポンサーリンク
Copyright(C) 2009- Es Discovery All Rights Reserved