恋愛感情に特有な『排他性・両価性・観念性・新奇性』と恋愛・結婚の対象選択の要因

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人間は、急激な心身の変化によって生殖能力(精通・初潮による排卵)を獲得する“第二次性徴期”を迎えると、異性に対する関心や欲求が高まります。そして、“男性・女性”という性差に対する自意識である“性同一性”が確立されてきます。

人間にとって異性への欲求に基づく人間関係は、性的成熟と生殖可能性に結びつくだけではなく、“恋愛や結婚といった特別な価値を持つ関係性”に発展する可能性のあるとても重要なものです。

特定の異性に対する恋愛感情は、好意・好感に基づく友愛感情や敬愛感情とは似て非なる特異な感情です。長期間継続する親近感が主体の恋愛ではない、性的欲求と独占欲求が強固な青年期特有の恋愛は、『排他性・両価性・観念性・新奇性』といった特徴を持つと考えられます。

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一般的な好意感情と特異的な恋愛感情の違い

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一般に、結婚や恋愛の相手を選択する時には、以下のような“人格的・環境的・社会的要因が複合的に関与”してきます。

結婚の場合には、身体的魅力を感じる容姿・スタイルといった外的要因よりも、安定的な生計や豊かな生活の維持につながる社会的・経済的要因、あるいは、一緒に生活を営む際に安心や安らぎにつながるような性格的要因(内的要因)が重視されてくる傾向があります。

結婚・恋愛の相手を選択する際の諸要因

相手が自分の理想的な外的・内的特性(容姿・スタイル・価値観・知性・性格)を有しているかどうかという『選好功利主義に適合する要因』

相手が自分に対して好意的な態度や言動を取っているかという『好意の返報性の要因』

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相手と頻繁に出会って交流する機会があるかという『単純接触仮説の要因』

相手と知り合った時に、“失恋による傷心・家族関係の不和・友人関係における対立”など不安で孤独感の強い心理状態にあったかどうかという『生理的覚醒の要因』

相手と交際したり結婚したりする事で何らかの経済的・社会的・物質的メリットがあるかどうかという『プラグマティック(実利主義)な功利主義に基づく要因』

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結婚の対象である異性を選択する際には、一般的な傾向として、男性は年齢の若い女性を選択しやすく、女性は年齢へのこだわりが弱いか、やや年上の男性を選択しやすい傾向があると言われます。

何故、男女の生物学的性差によって、配偶者の選択や嗜好に差異が生じてくるのかの説明としては、『生物学的生殖戦略説』『公平理論』があります。リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』説などを参照しながら、また、生物学的生殖戦略説などについて加筆します。

執筆日:2005/03/25

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