アゾセミドの効能・作用・副作用

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アゾセミドについての基本情報

アゾセミドの効能・作用……効能は『心性浮腫(鬱血性心不全)・腎性浮腫・肝性浮腫などの浮腫』です。アゾセミドは各種の原因によって発症する浮腫(むくみ)の治療薬であり、血液から『不純物(有害物)・老廃物・余分な水分』を濾過して尿を産生する『腎臓』に働きかけて尿量を増やす利尿作用があります。『持続型ループ利尿剤』に分類されるアゾセミドの利尿効果は強力ですが、健康維持に必要な血中カリウムまで大量に排出してしまい『低カリウム血症』を発症する恐れもあります。低カリウム血症のリスクを低減させるために、高血圧治療薬であるスピロノラクトン剤が併用されることがあります。利尿効果が持続的で強力なので、医師が処方する場合には段階的な増薬(服用量の段階的な増加)をすることがあり、利尿効果が出過ぎないように注意する必要があります。体液中のナトリウムやカリウムが大量に排出されて電解質失調になったり、水分が大量に失われて脱水症状などになったりするリスクもあるので、医師の診察を受けながら服用量を調整します(脱水症状などで体調に異常が出た時には、すぐにかかりつけの医師・病院に報告して指示・治療を受けるようにします)。

アゾセミドの商品名……アゾセリック(シー・エイチ・オー,マイラン製薬),ダイタリック(長生堂),ダイアート(三和化学)

アゾセミドの平均的な用法・用量……60mgを1回。

アゾセミドの副作用……低カリウム血症や低ナトリウム血症などの電解質失調,高尿酸血症,脱水症状など。

アゾセミドの重大な副作用(発症頻度は低い)……特に無いが、血液の電解質の状態・水分量には注意する。

アゾセミドの注意・禁忌……『注意を要する人』は、重い脳動脈硬化,重い腎機能障害,肝硬変,肝機能障害,糖尿病,下痢・嘔吐の症状がある人,痛風,妊婦,高血圧で減塩療法をしている人など。糖質副腎皮質ホルモン剤や抗生物質,ジギタリス剤,サリチル酸誘導体,NSAID(非ステロイド系抗炎症薬)を飲んでいる人。

『処方してはいけない禁忌』は、尿が全く排泄されていない無尿の患者,スルホンアミド誘導体の薬剤で過敏症の既往がある人。

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