ここでは、心療内科・精神科で処方されることの多い各種のお薬について説明をしています。薬全般についての解説もあるので、薬の効能・副作用などを調べたい人は参考にしてみて下さい。
医学・薬理学などに関する情報の正確さには配慮していますが、処方された薬剤について不明な点や疑問な部分がある時には、受診している病院(クリニック)の医師・薬剤師にご相談ください。お薬を服用する場合には、医師・薬剤師からの説明をよく聞いて、十分に効果・副作用を理解した上で飲むようにしましょう。
心療内科や精神科で処方される心身のつらい症状を緩和する薬を総称して、向精神薬といいます。サイコトロピック(psychotropic)と呼ばれる向精神薬は、主に脳内の中枢神経系に作用することで様々な精神症状・身体症状に対して改善効果を発揮するお薬です。
向精神薬の作用のメカニズムは、薬剤の成分の『再取り込み阻害作用』によって、脳内で分泌されるセロトニンやドーパミンをはじめとする各種の化学物質の受容量を調節する事で発揮されます。向精神薬には『鎮静・催眠(睡眠誘導)・抗不安・抗うつ』などの各種精神症状を緩和する効果がありますが、それに伴う依存性・耐性・副作用がでることもあるので処方や断薬には医師の専門的判断が必要になります。向精神薬は、神経伝達物質(化学物質)の分泌・受容をコントロールすることで、興奮や抑制の過剰といった神経伝達活動のバランスの崩れを適切なレベルに調整するメカニズムを持っています。
向精神薬は大きく分類すると、『抗精神病薬』『抗うつ薬』『抗不安薬』『睡眠薬』『抗癲癇(てんかん)薬』に分ける事が出来ます。
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