アテノロールの効能・作用・副作用

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アテノロールについての基本情報

アテノロールの効能・作用……効能は『本態性高血圧・狭心症・不整脈など』です。アテノロールは心臓の交感神経にある『β受容体』の興奮を抑制することで、心拍による血流量を減らし血圧を下げる効果があります。アテノロールはβ受容体を遮断して血圧を下げることから『β遮断薬(ベータブロッカー)』という系統に分類されます。β遮断薬のアテノロールは心臓に選択的に作用して、腎臓から直接排泄される水溶性の特徴を持つので、脳神経(中枢神経)に作用する副作用が殆どありません。心筋の異常な収縮を抑制してくれるので、頻脈のある不整脈の症状も改善されやすくなります。心疾患の『狭心症』というのは、心臓の筋肉(心筋)に酸素を供給している冠動脈の機能が低下することで、心筋への血流量が不足する『虚血』という状態を引き起こす病気です。狭心症には、胸痛・胸部圧迫感などの自覚症状が伴います。

アテノロールの商品名……アテネミール(鶴原),アテノセーフ(大原薬品),アテノリズム(イセイ),アテノロールT(帝三・岩城),アテノロール(エルメッド・エーザイ),アテンダール(大洋薬品),アルセノール(ポーラファルマ・サンド・原沢),アルマイラー(大正薬品),オリジノール(オリエンタル・日医工),カテノミン(長生堂・マイラン製薬),クシセミン(辰巳化学),セーブテンス(ファイザー),セーラジール(日新・アイロム),テノミロール(小林化工),テノーミン(アストラゼネカ),ドルル(ジェイドルフ),トーワミン(東和薬品),ハジメ(キョーリンメディオ),フェルフィシュ(陽進堂),ミロベクト(テイコク),メクロール(マルコ・日医工),メゾルミン(沢井),メチニン(日医工),リスモリース(ニプロジェネファ)

アテノロールの平均的な用法・用量……50mgを1回服用。

アテノロールの副作用……徐脈,頭痛,めまい,倦怠感・脱力感,過敏症(発疹),しびれ・むくみ,高脂血症,低血圧など。

アテノロールの重大な副作用(発症頻度は低い)……うっ血性心不全,血小板減少症,呼吸困難・気管支けいれん,徐脈(不整脈),失神(意識消失)。

アテノロールの注意・禁忌……『注意を要する人』は、気管支喘息,重い肝機能・腎機能障害,糖尿病,低血糖症,甲状腺中毒症,異型狭心症,妊婦など。

『処方してはいけない禁忌』は、糖尿病性ケトアシドーシス,代謝性アシドーシス,低血圧症,うっ血性心不全,過度の徐脈,肺高血圧による心不全,本剤で過敏症を起こしたことがある人。

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