イソソルビドの効能・作用・副作用

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イソソルビドについての基本情報

イソソルビドの効能・作用……効能は『腎疾患や尿管結石時の利尿・メニエール病・頭部外傷や脳疾患による脳圧降下・緑内障の眼圧降下』です。腎臓に働きかけて尿量を増やし、体内に蓄積した余分な水分を排出する利尿剤です。本剤は腎臓で尿を収拾して尿量を増やしますが、イソソルビドそのものも尿中に一緒に排泄されます。基本的には利尿剤ですが、副次的作用として『内耳のリンパ液』を排出することができるので、めまい・耳鳴り・吐き気・難聴などを伴うメニエール病の治療薬として用いられます。

脳圧・眼圧を下げる効果もあるので、頭部外傷や脳内の疾患(脳腫瘍など)によって上昇した脳圧を低下させる目的でも使われます。緑内障による眼圧亢進を緩和する作用もあります。なかなか治りにくいメニエール病に対しては、内耳のリンパ液の調整機能を正常化することで症状を改善していきます。心臓病や腎臓病による浮腫(むくみ)の症状に対しては、血液濃度を高めて症状が悪化する危険があるので用いません。

イソソルビドの商品名……イソソルビド(大洋薬品),イソバイド(興和),メニレット(三和化学)。

平均的な用法・用量……利尿剤・脳圧や眼圧の降下剤としては70~140gを2~3回服用。メニエール病治療薬としては90~120gを食後に3回服用。冷たい水で二倍程度に薄めて飲んだり、ゼリー錠を冷蔵庫で冷やして飲んだりすると飲みやすくなります。長期連用する場合には、脱水状態にならないように気をつける必要があります。

副作用……吐き気,悪心,下痢,睡眠障害,食欲低下など。比較的、副作用の少ない薬です。

重大な副作用(発症頻度は低い)……特に無し。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、脱水症状がある人、心臓・腎臓に疾患がある人、妊婦。

『処方してはいけない禁忌』は、頭蓋内血腫がある人、重い心疾患・腎疾患がある人。

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