塩酸アモスラロールの効能・作用・副作用

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塩酸アモスラロールについての基本情報

塩酸アモスラロールの効能・作用……効能は『本態性高血圧症・褐色細胞腫による高血圧症』です。

塩酸アモスラロールは、血管を収縮させて血圧を高めている『交感神経の働き』を抑制する降圧剤であり、持続的に血管を拡張することで血圧を低下させます。交感神経のα受容体とβ受容体を遮断する作用機序を持っており、血圧を低下させることによって各種の生活習慣病(脳卒中・心臓疾患・腎臓疾患)を予防することができます。

『α遮断作用』では血管にある交感神経のα受容体を遮断することで、血管を拡張して血圧を下げます。『β遮断作用』では心臓にあるβ受容体を遮断することで、心臓の拍動(脈拍)数を抑制して血圧を下げます。塩酸アモスラロールの服用は少量から開始して、少しずつ増量していくという特徴があります。

塩酸アモスラロールの商品名……ローガン(アステラス)

平均的な用法・用量……1回10~30mgを2回に分けて服用。

副作用……めまい、立ちくらみ、吐き気、鼻づまり、むくみ、眠気、徐脈、食欲不振、過敏症(発疹)、動悸、頭痛など。薬の相互作用(飲み合わせ)に注意が必要な薬です。高血圧薬のジルチアゼム(ヘルベッサー)、ベラパミル(ワソラン)、心臓疾患薬のジギタリス、他の抗不整脈薬と併用することで徐脈(脈拍が弱くなる)の副作用のリスクが高まります。血糖値を下げる糖尿病治療薬との相互作用にも注意が必要になります。

重大な副作用(発症頻度は低い)……心不全、呼吸困難など。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、糖尿病、特発性低血糖症、気管支喘息、重度の肝機能障害、高齢者など。

『処方してはいけない禁忌』は、糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシス、心原性ショック、著しい徐脈、うっ血性心不全、肺高血圧による右心不全、妊婦。

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