塩酸アルプレノロールの効能・作用・副作用

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塩酸アルプレノロールについての基本情報

塩酸アルプレノロールの効能・作用……効能は『狭心症・頻脈性不整脈』です。

塩酸アルプレノロールは、狭心症・頻脈性不整脈の治療に用いられる薬ですが、交感神経の『β受容体』を遮断することで、血管を拡張させたり(血圧を低下させたり)心臓の興奮を鎮静したりする効果を発揮します。『βブロッカー』に分類される薬で、心臓の興奮抑制だけではなく気管支にも作用する特徴があり、気管支喘息の既往を持つ患者には禁忌となっています。

塩酸アルプレノロールは内因性の交感神経刺激作用によって、心臓の機能を強める強心作用も発揮しますが、その作用によって手足が冷えるという副作用の感覚を和らげてくれます。この薬は『脂溶性』なので体内に吸収されやすく肝臓で速やかに代謝されるという特徴を持っており、脳内にも成分が侵入しやすくなっています。

塩酸アルプレノロールの商品名……アテネノール(鶴原)、スカジロール(寿)、レグレチン(あすか製薬)

平均的な用法・用量……1回25~50mgを3回、食後に服用。

副作用……めまい、ふらつき、吐き気、食欲不振、腹痛、下痢、倦怠感(だるさ)、脱力感など。薬の相互作用(飲み合わせ)に注意が必要な薬です。高血圧薬のジルチアゼム(ヘルベッサー)、ベラパミル(ワソラン)、心臓疾患薬のジギタリス、他の抗不整脈薬と併用することで徐脈(脈拍が弱くなる)の副作用のリスクが高まります。血糖値を下げる糖尿病治療薬との相互作用にも注意が必要になります。

重大な副作用(発症頻度は低い)……心不全、血小板減少症など。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、糖尿病、特発性低血糖症、甲状腺中毒症、末梢循環障害、重度の肝機能障害(腎機能障害)、高齢者など。

『処方してはいけない禁忌』は、気管支喘息、糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシス、心原性ショック、著しい徐脈、うっ血性心不全、肺高血圧による右心不全、褐色細胞腫(未治療のもの)、妊婦。

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