エキザルベの効能・作用……効能は『湿疹・皮膚炎・アトピー性皮膚炎・膿皮症（皮膚の感染）』です。エキザルベは最も作用が弱いⅤ群(weak)に分類される『ステロイド外用剤』で、皮膚の炎症を抑えてかゆみ・赤みを和らげるために用いられます。軽度の皮膚の湿疹や炎症に用いられ、子どものアトピー性皮膚炎などにも処方される薬で、効き目が弱い分、副作用のほうも弱くなっています。
炎症を抑えるステロイド（副腎皮質ホルモン）の『ヒドロコルチゾン』と皮膚を新しく作る肉芽形成促進作用のある『混合死菌浮遊液』が配合されたステロイド剤です。ステロイドの抗炎症作用は強力ですが、その代わりに免疫力が低下する副作用があり、皮膚表面が細菌に感染しやすくなってしまいます。その免疫力低下の副作用をカバーするために『混合死菌浮遊液』が加えられており、この細菌の死骸が含まれた浮遊液によって抵抗力（免疫力）が高められることになります。
エキザルベの商品名……エキザルベ（マルホ）
平均的な用法・用量……軟膏を1日1～数回塗布する。
副作用……免疫力低下による皮膚の真菌感染、長期連用時のステロイドの副作用（赤み・炎症・色素沈着など）、皮膚の刺激感。
重大な副作用（発症頻度は低い）……特に無し。
注意・禁忌……『注意を要する人』は特に無いが、ステロイド剤なので同じ部位に長期連用しないことが基本になります。大量にステロイド外用剤を塗ったり、長期間にわたって使ったりすることで、皮膚の毛細血管が拡張して赤みがでてきたり、炎症が再発しやすくなったりする副作用があります。
『処方してはいけない禁忌』は、皮膚の感染症を発症している人。同じ皮膚の炎症でも湿疹ではなくて、帯状疱疹、単純疱疹、真菌症、重症度が2度以上の火傷、凍傷の人はステロイド剤を使わないように気をつけてください。
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