ウルソデオキシコール酸の効能・作用・副作用

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ウルソデオキシコール酸についての基本情報

ウルソデオキシコール酸の効能・作用……効能は『胆道系疾患・胆汁うっ滞・高トリグリセリド血症・炎症性小腸疾患の消化不良・肝機能低下』です。ウルソデオキシコール酸は漢方薬で用いられる『熊胆(ゆうたん)』の主要成分であり、熊胆とはツキノワグマ・ヒグマの胆嚢(たんのう)を乾燥させて製剤した苦い胆のことです。

漢方医学(漢方薬)や東洋医学では古来から熊胆を身体を強健にする『万能薬』として用いており、現在でも化学合成されていないクマから採取して乾燥させた熊胆は『利胆薬』として珍重されています。また、クマ科の動物がワシントン条約や国内法で保護されているため、現在では天然の熊胆を手にいられれる合法的なルートが限定されており、天然の熊疸は高価な貴重品となっています。

病院で処方されるウルソデオキシコール酸は化学的に合成されたものですが、『健胃効果・利胆作用・肝機能改善』など消化器系全般に作用する薬効が認められています。肝臓に作用して胆汁の分泌を促進して、肝機能・胃腸機能・胆嚢を改善しますが、その他にもコレステロールや中性脂肪を抑制する効果があります。

ウルソデオキシコール酸の商品名……ウビロン(沢井),ウルサミック(ニプロファーマ),ウルソ(田辺三菱),ウルデストン(東和薬品),ウルデックス(東和薬品),ウルデナシン(大洋薬品),ゴクミシン(ニプロジェネファ・アルフレッサファーマ・三笠),シキコール(全星薬品・高田・日医工),ブラウエ(陽進堂),プレコート(辰巳化学),レプター(扶桑薬品)

平均的な用法・用量……1回50~200mgを3回服用。長期にわたって服用する薬なので、薬の飲み合わせや定期的な肝機能の健診に気をつけるようにしてください。

副作用……下痢、吐き気、胸焼け、食欲不振、過敏症(発疹・かゆみ)。

重大な副作用(発症頻度は低い)……特に無し。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、重い膵臓疾患、消化性潰瘍、胆石のある人、妊婦など。

『処方してはいけない禁忌』は、胆道が完全に閉塞している人、劇症型肝炎の人など。

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