塩酸イトプリドの効能・作用・副作用

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塩酸イトプリドについての基本情報

塩酸イトプリドの効能・作用……効能は『慢性胃炎の消化器症状』です。上腹部痛や腹部膨満感、吐き気、胸焼け、食欲不振などに効果を期待することができます。

塩酸イトプリドは、食道・胃・十二指腸に作用する消化促進の胃腸薬です。胃腸の消化運動を促進する作用だけではなく、吐き気・嘔吐を抑える働きもあるので、慢性の消化器症状に対して処方されます。胃の活動性は神経伝達物質のアセチルコリンに関係していますが、この薬は胃・十二指腸のドーパミン受容体(D2)を遮断することで、アセチルコリンの分泌(遊離)を促進します。

アセチルコリンを分解するアセチルコリンエステラーゼという酵素の分泌を阻害する作用もあるので、アセチルコリンの消化促進作用が必然的に強まることになります。

塩酸イトプリドの商品名……ガナトン(アボット、アステラス)

平均的な用法・用量……1回50mgを3回(食前)に分けて服用。

副作用……肝機能障害、黄疸、唾液分泌の増加、胃痛、腹痛、下痢・便秘、イライラ、睡眠障害、めまい、疲労感など。

重大な副作用(発症頻度は低い)……特に無し。

注意・禁忌……『注意を要する人』は、妊婦。

『処方してはいけない禁忌』は、本剤で過敏症を起こしたことがある人。

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