アルベンダゾールの効能・作用・副作用

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アルベンダゾールについての基本情報

アルベンダゾールの効能・作用……効能は『エキノコックス症(包虫症)』です。エキノコックス(包虫)というのはイヌ・キツネなどの腸管に住み着く寄生虫で、イヌ・キツネの糞中にエキノコックスの卵が一緒に排泄されることがあります。このエキノコックスの卵が飲料水や食物、草などに付着して人体に飲み込まれることがあり、そうするとエキノコックス症(包虫症)という感染症を発症します。主にキタキツネが住む北海道で症例の多い病気で、キタキツネの糞が山菜や沢水につくことによってそれを摂取した人体にエキノコックスが感染します。

エキノコックスの卵が人体に取り込まれると、腸で幼虫(包虫)となりますが、成虫にまで成長することはなく肝臓で増殖を続けることになります。その結果として、数年~10数年後に、重い肝障害を引き起こす恐れがありますが、アルベンダゾールは包虫の代謝・成長を阻害することで、包虫の増殖を抑制する効果があります。エキノコックス症は、肝臓だけではなく肺・脳・骨などの部位にダメージを与えることもあります。

アルベンダゾールの商品名……エスカゾール(グラクソ‐スミスクライン)

アルベンダゾールの平均的な用法・用量……1回200mgを3回、食事と一緒に服用。28日間連用して、14日間休養するというパルス療法で服薬する。

アルベンダゾールの副作用……肝機能障害,黄疸,貧血,めまい,吐き気,嘔吐,脱毛,皮疹,発熱など。

アルベンダゾールの重大な副作用(発症頻度は低い)……再生不良性貧血。

アルベンダゾールの注意・禁忌……『注意を要する人』は、母胎内の胎児に悪影響を及ぼす恐れがあります。服薬中と服薬後の約1ヶ月は妊娠を避けるようにして下さい。

『処方してはいけない禁忌』は、本剤で過敏症を起こしたことがある人,妊婦。

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